satoimo's diary

人生も折り返し地点を過ぎた。自分を大切にするためには...

人間

災害時

救助にあたる消防や自衛隊の方々には感謝の気持ちでいっぱいになる。どれだけ世の中が便利になり、AIやロボットが発達し、交通網が整備され移動が速くなっても、ネット環境が整備され、瞬時に情報発信できるようになっても、大量の土砂をかき分けたり、きめ細かな捜索をしたり、その手を握って救助できるのは、人間のみ。

 

もし、私が男性で若くて体力がある者ならば、あの場に行って救助活動に協力ができるのに。

ただ、こうしてテレビの前で案じるばかりで、何もできない。なんて無力なのだろう。

 

初めての出産の際

とにかく、いかに痛みを伴わずに出産するか、そればかりを考えていた。生むことばかりに気をとられ、その後のことなど考える余裕もない。それだけに、出産後、自分の体から母乳が出た時に、驚いた記憶がある。人間って、本当に母乳が出るんだ。私でもそうなんだ・・。

 

電化製品に囲まれ、エアコンの利いた快適な生活環境、機械化に慣れ過ぎていて、本来の人間の生理である出産を経験した際に、改めて自分が人間なんだと認識したように思う。不思議な感覚であった。

 

転倒し顎を数針縫った際

原始的に歯ブラシで傷を洗い流し、糸で縫われた。数週間後、ぱっくり割れていた傷口は融合し、いびつながらもくっついていた。皮膚は再生し、新たな組織が作られる自然治癒能力。生きている。

 

そもそも

食べたものが体を作り、活動のエネルギーになる。それは車のようにガソリンだけではなく、PCのように電気だけではなく、特定の何かではなく、食物であれば、どんな形の物でも、どんな種類の物でも、栄養バランスはさておいて、口から取り込み、体の中でエネルギーに変換される。とても不思議で効率的でもある。

 

暮らしが豊かに、便利になって、冷たい機器類に囲まれる生活になっても、人間は人間であり、うまくバランスをとって生活できればよいのかもしれない。私は、まだ時々、戸惑ってしまう。