高齢で一人暮らしの方の在宅支援の場合、出来るだけ毎日の安否確認を確保するようにしている。
1日1回何らかの訪問。
自治体や民間の宅配弁当、訪問系の介護サービス、ヤクルトの配達や、ボランティアの見守りなど手立ては増えている。
家族からの電話や、見守りカメラもある。
でも
どうしても日曜や年末年始など空白になってしまう日もある。
まして身寄りのない方、近所付き合いのない方は尚更のこと。
高齢でなくとも、一人暮らしの方など、無断欠勤により職場からの連絡や訪問で、発見されることもある。
孤独死。
とある古くからある団地の町内会長さんは、確実に孤独死が増えており、見守りは追いつかず、防ぎきれないと言われていた。
つい先日も、自治体の宅配弁当配達時に、孤独死の方が発見された。もう、そう珍しい話でもなく、救急隊も警察も検視官も市役所職員も、淡々と業務をこなす。同日に同様のケースが重なることも多い。
身寄りのない方の孤独死の行く末は、警察主導で自治体が面倒をみてくれるらしい。
ただ、発見時、明らかに事件性がなくとも発見者は各方面から事情聴取を受ける。明らかに本人宅であっても、身元の分かるものでの本人確認が必要。救急車を要請してしまうと、訪問診療を受け在宅での看取りを希望していても病院に運ばれるケースもある。
生まれたからには必ず死が訪れる。
誰もが孤独死になり得る可能性はある。
我々の仕事は、どなたかが亡くなったことを偲ぶ間もなく、次のケースへと移らねばならない。
どのような人生であったのか、頭の片隅で思いを巡らせるのみ。
人生は一度きり、各々が理想とする最期を迎えられるよう、あとどれくらい生きられるのかしら?早くお迎えが来ないかしら?生きていても何の意味もないなどと言う嘆きに寄り添い、朝が来ることを少しでも喜びに変えられるよう、今この時を共有しているつもりでいる。
一人じゃない。
孤独だなんて不安にならないように。