satoimo's diary

人生も折り返し地点を過ぎた。自分を大切にするためには...

娘への想い

同居の娘さんが主介護者の高齢女性も多い。

 

実の娘だから気を遣わずに済むとよく言われるが、また違う一面を垣間見る。

 

とある娘さんは

何かにつけて言うことを聞いてくれない

すぐ老人ホームに入ると拗ねる

何もせずに母がそこにいてくれるだけでよいのに

とのお話。

 

その後、お母様の話から推測すると

 

今迄自分がしてきたことを娘にとって代わられて、自分の存在価値が崩れていく。

娘に迷惑をかけないように手伝いたいのに、何もしなくて良いと言われ申し訳ない。

トイレの失敗をして娘に手間をかけるから、自分で何とかしたいのに上手く出来ずに喧嘩になる。

娘に迷惑をかけたくないから、施設に入りたい!

 

そんな思いを感じる。

娘さんには、お母様を頼りにしてみられること、昔からしてきた漬け物作りを例にすれば、毎日糠床を混ぜることを任せるなど、家での役割や居場所作りをお薦めする。上手くできないのを見守るのも骨が折れるが、何かが必要なのだと思う。大切にされるのは有り難いが、いつまでも人の役に立つ事がしたいのでは。

 

またあるお母様は、レビー小体認知症で時折娘さんの事が分からなくなり、話も上手くまとまらない事が増えてきたが、そのファンタジーな会話から確信を得た。

 

「先生が家に来て、もう子供達にして貰えば良いと言われて、なるようにしかならないから仕方がないと思ったの。娘達が私がしていたようなことを気を利かせて、黙ってもしてくれるから任せようかと思って。ただ、しっかり考えるようにはしているのよ。(繰り返し5回はお話くださる)今は困ったことはないわ」

 

先生が誰なのかは分からないが、おそらく、できないことを認めて、娘さんに任せようと思うことができ、だいぶ楽になられたのではないか。

 

娘さん方の思いと、要介護状態であるお母様方の娘を想う思いがすれ違った際に、世に言われる問題行動になるのかもしれない。

お互いがお互いを大切に思っているがこそ。

 

私も母になり、娘を持ってそう感じる。