satoimo's diary

人生も折り返し地点を過ぎた。自分を大切にするためには...

落とし物

私がいけなかった。

 

保険証がなくなったのは私のミスだ。。

 

コロナワクチン接種に保険証は不要だが、もしもに備えて、高三の息子に保険証持参を依頼し待ち合わせてクリニックへ向かった。

 

接種を終え、保険証を渡すよう頼むと

「ない。あれ?お母さんに預けたよね?」

 

いや、預かってない。

 

どうやら、彼は保険証単体でポケットに入れていたらしく、家を出る前に入れた覚えはあるが電車に乗って、最後に確認したのはどこか覚えがないらしい。無意識ってやつ。

 

保険証は大事だから、財布にでも入れるだろうと思っていた私がいけなかった。出会ってすぐ預かれば良かった。いや、持参させなければ良かった。信用するのは早すぎたなんて思いたくはないが、任せた私に責任がある。

 

来た道を通って帰るも見当たらず。クリニックに届いていたら連絡をいただけるようお願いして帰宅。

 

保険証が悪用されたら?そんなことある?ネットで検索する。保険証の機能停止はできないらしい。警察に遺失届を出した方が良いらしい。再発行は可能。

 

名前も生年月日も住所も記載されている。まさに、個人情報満載の保険証。ただでさえ、無くし物をしたらショックだというのに。こんなに後悔と不安の念に駆られたのは久しぶりだった。時間を巻き戻したい。でも、どうにもならない。神様なんて信じてもいないのに、この時ばかりは天に祈った。

 

これから真面目に頑張ります。良い行いをします。どうか神様、心優しいお方が保険証を届けてくれますように。

 

翌日、近所の交番に遺失届を出した。

 

翌々日、職場に警察署から保険証が届いていると連絡をいただいた。

 

アンビリーバブル。

 

世の中捨てたもんじゃない。なんて、良いお方がいらっしゃるのだろうか。まさか、本当に警察に落とし物を届けてくださる方がいるなんて!!ありがたすぎる。日本に生まれて良かった。

 

翌翌々日、彼のマイナンバーカード持参し、警察署で保険証と対面した。会いたかった。また手にすることができるなんて、なんて私は幸せ者なのだろう。こんなことってあるんだ。もう二度と無くしたりさせまい。

 

届けてくださった方の名前と電話番号を伺い、彼にお礼の電話をかけてもらう。私がかけても良かったのだか、無くしたのは彼であり、18歳成人目前でこれも社会勉強。普段なら嫌がるところだが、流石に感謝の気持ちが大きかったようで、電話をかけることができた。

 

反抗期の彼でも、この有り難みは身に染みたことだろうと思う。

 

本当にありがとうございました。これからは良い行いに努めます。