私は、小学校高学年頃から、雑誌を見るのが好きだった。本屋の友人がおり、いわゆるティーン向け雑誌の取置きをしてもらったり、年代に応じて雑誌の選択肢も変化していった。
時は令和。
ティーン真っ只中の娘は、雑誌には興味がないらしい。紙媒体ではなく、タブレットでタイムリーに情報は入手可能であり、わざわざ書店に行くのも手間であり、その発想すらないのかも。もはや、書店で雑誌を選ぶ行為自体、古いこと、いや、エモいことなのかも。
先日の能面眉の一件もあり、現在の女子中学生というものに興味があり、書店で「女子中学生人気No.1」という雑誌を購入した。いわゆるJC向け雑誌である。
とりあえず、娘に手渡すも、付録のポーチを見ただけで「後で見てみるね」と、つれない態度。
じゃぁ、と表紙をめくると、内容がびっしりで驚いた。とにかく、文字が小さい。そして、小さく縮小されたモデルの女の子たちが、あり得ないほど、びっしりと配置されており、頭がクラクラしてきた。
読みづらい。
全く内容が頭に入ってこない。
こんな感じが、今のJCなんだ。
アラフォーの私には厳しい。
初めてのメイク!なんて、しっかりとアイメイクが解説されている。
プラス3歳大人コーデ!なんて、確かに大人っぽい。
と思いきや、部活や体育祭なんて、まだ可愛らしい内容の記事もある。
そして、恋愛についても、何とも可愛らしい。
こんな感じが、今のJCなのね。。。
雑誌を編集しているのは、私達のような年代の方もいると思うが、よく今のJCの実態を把握して、編集しているなぁと感心してしまう。
その意味では、子供が小さい頃、戦隊モノやプリンセスモノなどの番組を見ていたが、大人が製作しているのに、よくそのターゲットの年代の子供にドンピシャな番組が作れるなと感心したものだった。
プロフェッショナルとは、このことか。
歯医者の待合で、男性向け雑誌を手に取りパラパラとめくるのも新鮮な感覚だ。普段は出会うことのない世界が広がる、男性目線のモノとの付き合い方。おそらく、その歯医者の先生の趣味だと思われ、少し親近感も湧くというもの。
海外の雑誌をめくる際の、香水のような香りも好きだ。
付録が外れないように、紐で括られている雑誌の目次から、中身の記事を想像するワクワク感。
素敵な写真のページを切り取って、壁に飾ったりして。
ネットも勿論便利だけれど、紙媒体の雑誌の良さも捨てがたい。どっちもアリでいたい。