ケアマネの私とオフの私の日記

書くことで気持ちの整理をしていきたい。。

支払う者、回収する者

運転免許更新へ行った。

 

5年ぶりのため受付も自動化された部分もあり、視力検査、写真撮影を経てそのまま人の流れに乗るようにカラーテープの上を進み、講習会場に着席した。

 

会場が9割がた埋まったところで、担当者が入室。皆、講習が開始したと思い注目する。が、その冒頭15分は、「安全運転者宣言 あなたも無事故・無違反証明書を申請してみませんか!!SDカードをお持ちの方は飲食など様々な特典が・・・」という申請手数料670円のSD(Safe Driver)カード入会のご案内だった。

免許更新に必須な事項ではないと思われ、お得な情報の提供ということか。テレビでいうところのCM的な?

個人的には、パンフレットの配布のみであった免許証の裏面の意思表示についてご案内いただきたいなと感じていた。

違和感を覚える。

 

職場の公用車は5台以上あり、安全運転管理者の選定が必要となるらしい。

運転前後の運転者に対し、酒気帯びの有無について当該運転者の状態を目視、またはアルコール検知器を用いて確認を行うこと。とあるようで、出入りの多い我々の車の使い方では、面倒としか思えず、一体どのタイミングで飲酒する可能性があると想定しているのか疑問だが、従うことにはなるだとう。ただ、そのアルコール検知器というものは、某協議会の認定がなければ無効となるらしい。

協議会ってなんだ?

 

世の中が進化し、新たな制度や取り組みが生まれてゆく。それらは必要なことだとも感じる。ただ、少し気になることがある。

 

新しい制度や取り組みができれば、新たなルートもできる。それらを順守するためには、某協議会や某団体の認定や認証がいることもある。それらを運用するためにはライセンス料が発生したりもする。示されたルートを踏まなければ、認められない。

 

なんというか、新しいことをするために、新たな関門ができ、そこへお金が流れていくような。そこは新たな雇用が生まれる場なのかもしれないし、期間限定のこともあるだろうし。どこからどうやって専門家を招集されたのか。新しいことをするからご苦労もおありだろう。

 

新たな制度や取り組みを始めて、新たな機関ができ、そこへお金を流してゆく。それで経済が活性化するというメリットもあるだろう。意識せずとも、誘導されるようにそこへお金を支払うこととなる。支払う者、回収する者。ただそれだけの話か。

 

全てが悪とも言えない。

 

社会の仕組みが複雑ということか。考えるのが面倒で骨が折れるから、言われるがままに、決まった通りにしていれば支障はないし、責務を果たしている感覚もある。少し掘り下げて考えれば、少し穿った見方をすればどうだろうか?とてつもない大きな力には太刀打ちできないが、自分なりの納得感を得てこの世の中を渡っていきたい。

 

海外では、マフィアが関与した農作物が一般の市場で販売され、市民の食卓に並ぶとテレビで目にした。食卓に並ぶまでの過程でマフィアは関与しているらしいが、食べる側としたら安くて品質が良ければよいだろう。

 

・・・。

 

社会のこと、経済のことをよく知らなないがために違和感を覚えるのかもしれない。納得して生きるためには、自分でそれらのことを理解する必要があるのだろう。知らなくて幸せなこともあるかもしれないが。