ケアマネの私とオフの私の日記

書くことで気持ちの整理をしていきたい。。

イケメン店主

サンドイッチ用の食パンをかじりながら、フリーペーパーを流し読みする。ランチなどの特集のページに、手のひらサイズの真丸のパンにかわいい犬の顔が描かれてこんがりと焼かれた山積みのパンが目に入った。かわいい。

 

新しくオープンしたパン屋さんの紹介であったが、記事の最後の店主の写真が意外で印象に残った。

 

整った顔立ちのいわゆるイケメン。30代だろうか。黒いネクタイに少し光沢のあるダークなスーツをまとい、少し斜めに構え、長めの前髪が印象的。写真写りも鮮明で、パンのほっこりした感じとは結び付かず、写真越しにも空気の違いは明らか。パン屋の店主というより、バーの店主といった風貌。

 

100%私の偏見だが、パン屋の店主とは、どこか素朴で写真に写っても温かみが感じられるような、コック服または洗いざらしのシャツを着た清潔感溢れるやさし気な男性。自然光に照らされた緑の下でのスナップ写真。それとは正反対の店主の写真に引っ掛かりを覚えた。イケメン店主はそれはそれでもちろんありなのだろうが、出版社側のミスで、バーの店主をパン屋の店主と間違えて掲載したのだろうか。

 

少し冷めたコーヒーを飲みながら、次は違う種類のフリーペーパーをめくる。地域の情報が掲載されており、自分では興味のないような情報も見ることができ、楽しみでもある。数枚めくったところで、先ほどのパン屋のイケメン店主に似た男性の写真が目に入る。あれ?見間違いか?写真写りの鮮明さも、服も、顔の角度も同じ・・高鳴る鼓動を抑えて、そっとコーヒーカップを置き、先ほどのフリーペーパーを見返す。

 

同じ人だ。

 

横に並べてみると全く同じ写真だった。片方の記事には、放課後デイサービス経営者と肩書がある。名前も同じ。なんだ、同じ人がパン屋と放課後デイサービスを経営してるってことか。違う出版社の記事に同じ写真が出てきて目を疑ったが、間違い探しをしているような面白さも感じた。

 

ネットで知りたい情報を検索していては、出会うことのない出来事だった。イケメン店主はやり手なのだろうな。