ケアマネの私とオフの私の日記

書くことで気持ちの整理をしていきたい。。

脱コンタクトその後

脱コンタクトから約2か月。

自宅でも、職場でも、外出時でも

オール眼鏡のみ生活にも慣れてきた。

第一、目に直接手で触れた異物(コンタクト)を入れないのだから、なんだか清潔感もアップしたような気もする。

 

しかし

 

1つだけ困ったことがある。

 

何が困るって。。。

 

眉毛がうまく描けないことだ。

 

今までは、コンタクト装着後に化粧をしており、何ら不自由はなかった。

コロナ禍でもあり、化粧自体ほとんどすることはなくなったが、眉毛だけは書いておきたい。しかし、眼鏡をかけないと、見えないのだ。自分の眉毛がよく見えないなんて。。。そんなことあるんだ。

 

考えようによっては、他者も、そんなクリアに人の眉毛など見ていないのかもしれない。自分はとても気になるが、大した問題ではないのかも。でも。でも。

 

どうやっても眼鏡をしたままでは、眉毛は描けない。かといって、外すと見えない。

世の眼鏡女子たちは(今の時代、女子限定ではよくないかもしれないが)、どのようにして眉毛を書いているのだろうか??

 

世の中には、クリアに見えない方がちょうど良い事柄も多いし、そもそも見ているようで見ていない。同じものを見ていても、その時の自分の気分次第で、まったく違うものにも見えるから不思議だ。白黒つけなくてもよい。正しくも間違いでもない。見てもに見えなくてもよい。何が悪い、何が良いこともない。ただ、そうであるだけだ。

 

コンタクトつけたまま寝てしまったらどうしよう、洗浄液買わなきゃ、もうレンズの在庫がないなどの手間がなくなり、少しは気持ちにゆとりができた気もする。少しずつ、ストレスを減らしていき、少しずつ身の回りをシンプルにしていく。老いる準備をするのも悪くない。

続・迷惑な老婆と栗もなか

猫に餌付けする迷惑な老婆と、あれからたびたび顔を合わせることになる。

 

母の入院の件がばれぬよう、普段通りの生活を心がけていたが、近所の方々は、救急搬送される場面を見られていたようで、斜め向かいの奥様から声をかけられた。母が日中、どのようなご近所付き合いをしていたのかが見えてくる。奥様との立ち話に付き合っていると、あの老婆がやってきた。

 

「あら、お母さん、入院されたの。どこに?甘いのは食べれるの?あらぁ」

 

適当に話を切り上げる。なんだか距離を詰めてこられた気がして。その後も老婆は、何もなかったかのように、隣の空き家の庭にキャットフードをばらまき、しばし猫たちと会話をされていた。

 

翌日も、老婆は家の前を通りかかり、帰宅した娘を私だと思って声をかけてきた。娘も老婆の不審なオーラに身動きが取れず、何とか割って入って愛想笑いでしのいだ。

 

数日後、仕事から戻ると、明らかに老婆は私の帰りを待ち伏せしていた。駐車場に車を止め、急いで家に入ろうとすると、案の定、声をかけられる。やはり、無視はできまい。

 

「お母さんに、栗もなかを買ってきたの。明日、病院へ行くのでしょう?持って行ってね。お菓子は食べられるといっていたから、どうしても渡したくて、買いに行ったのよ。いつも、優しくしてくれていたから。早く元気になってね。娘さんと息子さんにも、ほら、栗もなかとカステラ、買ってきたから食べてちょうだい」

 

某百貨店の紙袋に入った栗もなかとカステラをシルバーカーの中から取り出し、玄関の方へ向かって来られる。まずい、玄関に入らないでほしい、いや、栗もなかはありがたいが、受け取るわけにもいくまい。明日、病院へ行くなんて一言も言っていないのに。押し問答の末、老婆に圧倒されながら庭先でくしゃくしゃの紙袋に入った栗もなかを受けとることになった。

 

栗もなかに

罪はない。。。

 

もちろん、老婆の気遣いはありがたいのだが、母と老婆がどの程度の距離感でお付き合いをしていたのかも分からない。栗もなかを渡そうと昼間も玄関のチャイムを鳴らしに来たと言っていた。この調子で、家にもキャットフードをばら撒かれでもしたら。。

 

母へLINEし、事の顛末を報告する。

 

老婆が言っていたように、母は自分の話をすることはなく、ただ通りかかる老婆の話を聞いているだけのようだった。キャットフードの一件もあり、周囲からあまり相手にされない老婆は、さぞ嬉しかったのだろう。玄関先にも入れたことないらしく、栗もなかを受け取ったことについては、やはり母も差し出されたものを断るのも憚られ、受け取ったと思うとの返答だった。猫の餌付けについて、老婆は母に、家に撒かせてもらえるよう打診したこともあるらしい。さすがに母もそれは、はっきりと断ったとか。

 

病院へ食べ物の持ち込みはできず、子どもたちも、栗もなかを食べることもなく、栗もなかは冷凍庫の奥深くで、母の退院を待つことになった。

医療保険に養老保険

子供が生まれた際、郵便局の学資保険に入った。

 

ついでに、自分も長男の大学進学時を満期にした貯金目的でもある養老保険に入った。

暖かい晴れた日に息子を抱っこして、郵便局に行ったのは、つい昨日のことのようだ。

 

当然ではあるが、自分も40代半ばに差し掛かり、二つの保険は満期を迎える。保険に入った際には、遠い未来のことのようだったが、着実に時は流れていたのだ。こんな未来が待ち受けているとは想像もつかなかった。

 

さて、養老保険にしか入っておらず、切れてしまえば何の保証もない。保険について考える。どうやって選べばよいのか?

 

一番必要なのは入院した際の保証だろうか。

二番目は私の葬式代。

子供たちも高校、大学を残すところとなり、今私がなくなっても遺族年金や退職金で何とかなるだろうから死亡保障は葬式代の100万で良しとしよう。

余裕があれば貯蓄目的という選択肢もあるが、子供たちが成人するまでは、毎月の掛け金は押さえたい。

 

以上をベースにネットで情報収集するが、情報が多すぎる。考えるのを放棄したくなってきた頃、母の入院に伴う保険金請求で、セールスレディさんと会う機会があった。

 

母が高齢になってから入っていた「介護保証付き終身保険

要介護2以上の認定を受けると一時金を半額受け取れ、その後の支払は免除されるらしい。残りの半額は死亡した際に支払われる。もちろん、早く入っていた方が掛け金は低額。

 

なるほど。

 

ここ最近、要介護になれば保険金がおりるからと介護保険区分変更申請を求める方がいる訳だ。

 

セールスレディさんによると、掛け金を抑えるためドル建てへ加入する人が増えているらしい。保険には、定期と終身があり、掛け捨てや貯蓄性のあるもの、いくつもの保険に加入する方など様々。

 

入院時の保証のための医療保険と、葬式代も兼ねた介護保証付き終身保険へ加入することにした。

ネットでは、もっと低額な保険もたくさん見受けられるが、何せもう考えることが面倒になってしまっていた。とにかく、入院しても心配ないように多少高額であっても、少しでも若いうちに加入しておきたい。持病があれば制約を受けるし。

 

保険の審査はセールスレディさん持参のPC、カードリーダー、何かもう一つの機器を使い自宅で完了した。セールスレディさんも同年代の方で、機器類の導入に翻弄されたらしい。ネットで加入しても良いのだが、対面で顔を見ながら対応してもらう方がよいと思うのは古い考えなのかもしれない。

 

どうか、私が亡くなるまで元気でいて保険の相談にまた乗ってくださいとお願いし、互いに健康に気を付けましょうと意気投合したのだった。

 

40代半ばに差し掛かり、着実に体力は低下している。それと反比例するように心の角が取れて丸くなり、経験値が増えていき、老化を感じることで生を感じられるような気がする。

猫に餌付けする迷惑な老婆

最近、数年不在になっているお隣さんの駐車場に猫が大集合している。

どうやら、通りすがりの老婆が駐車場に侵入し餌を与えているらしい。

 

中学校の下校時間に出没するらしく、娘から現行犯の写真が送られてきた。

 

何が困るって、お隣さんの庭に猫たちがフンをしてしまうこと。次第にエスカレートし、我が家の駐車場にも侵入されたら。。

 

数日後、お隣さんの駐車場には網が張られていた。

 

しかし、その奥にはキャットフードがばらまかれている。

いたちごっこか・・

 

昼間は仕事のため様子が分からず、帰宅時に網があったりなかったり、餌があったりなかったり。

 

日曜日。偵察もかねて昼間に庭の掃除をしていると、押し車に段ボール箱を積んだ老婆が現われた。思わず、声をかける。

 

「こんにちは」

 

「あら?誰かいるの?私は目が見えないものだから」

 

「え?目が不自由なのですか?」

 

聞けば、幼少期より弱視白内障を患い、ほとんど目が見えないらしい。人間関係ほど煩わしいものはなく、一人暮らしがちょうどよい。料理も好きであり、何ら不自由はなく、猫たちが一番良い。自身は猫の生まれ変わりかもとの思いがあり、猫たちがついてくるそう。娘は看護師をしているが、まだ生きているの?と言われ、面倒を見ようという気はさらさらないようだ。老婆には猫たちがいるから、今日もスーパーまで餌を買いに行ったらしい。餌をやるなと近所の男性に注意され、網を張られたが、猫たちがかわいそう、皆各々の価値観があるからと、状況は理解されており、認知症とも言い切れない。

 

「人の家で餌付けするのはマナー違反ですよ」

なんて、言える度胸はなく

「転ばないように気を付けてくださいね」

と返答するのが精いっぱいだった。

 

でも。

 

公共の福祉に反することは、はっきりと伝えた方が老婆のためかもしれない。一人暮らしと言われたが、自宅の環境は大丈夫だろうか?娘さんは、母親の状況を知っているのだろうか?猫に餌付けする迷惑な老婆のレッテルを張られ、ご近所からも厄介者扱いをされているかもしれない。いざというときに、頼れる身近な人はいるのだろうか?

 

心配は尽きなかった。

 

次に会った時には、ゆっくり話を聞いてみよう。

なぜ、他人の家に入り込んでまで猫に餌付けをするのか?家主に迷惑をかけている認識があるのかどうか。

新しい主治医

母の転院先での初診は1時間以上に及んだ…

 

高次脳機能障害や認知機能の質問、手足の動きなどの診察に立ち会う。

 

主治医は、高身長のようだが、椅子に腰掛ける姿は腰が曲がり、手の甲の骨が浮き出るほど痩せており、やけに手足が長く感じた。こちらを見ることもなく、パソコン画面を見ながら語り出す。眉にも白髪が混じり、いくつくらいだろうか。

これからの入院生活への不安もあり、重い空気が漂っていた。

 

しばらく、通り一辺倒の質問が続いた。医師は、大臣マスクをつけており、マスクがクチバシのように見えてきて、何だか可笑しくなってきた。

 

よくよく話を聞いていると、所々心情の吐露が感じられた。失礼を承知で、その一言一言に大袈裟に反応し、相槌を入れてみる。

 

すると、ようやくこちらの顔を見ながら話して下さる。満更でもなさそうな空気を感じて、更にその一言に質問を加えていく。

 

おそらく、気を良くされたようで、本来は話さなくても良いことですがと前置きされ、診断基準や、前任医師のこと、予後の事や医療の裏事情など詳しくお話くださる。

 

話がぶっ飛んで、楽天モバイルの話題になり、ズボンのポケットからスマホを取り出された。

 

医師になる前は、大手電機メーカー勤務であったこと、楽天モバイルを四回線持っていること、基地局の事など、もう止まらない。話の落とし所が分からず、「じゃ、私も楽天モバイルへ乗り換え検討しましょうかね。」で一段落。

 

経口補水液の話から、自分も楽天市場でまとめ買いしていると話が広がり、「じゃ、早速楽天市場で注文します。」で落ち着かれる。

 

母そっちのけで、医師との掛け合いになり、診察時間は押しに押して一時間越え。ついつい、普段の癖で、話を掘り下げてしまい、どちらがクライエントか分からない状態となり、診察室からお見送りまでしていただいた。

 

色んな話が聞けて面白かったが、同席した息子の感想は

 

「お母さん、先生乗せすぎだよ。長くなったじゃん。でも、身体のこと詳しく聞けて、良く分かったのは、良かった。」

 

だった。

 

医師が気を良くして下されば、きっと母にも良くしてくださると思う。それは、誰にでも当てはまる事で、お互いに良い気持ちが持てるし、誰も傷つかないウィンウィンではないか…。

 

無事転院後、院内診察に来た医師は、母に「私は、こんな顔ですよ」とマスクを外して見せたらしい。なかなかお茶目な方のようだった。

 

コロナ禍で大変な中、入院を受け入れてくださり感謝している。

TikTok先生

中2の娘の情報源はYouTubeか、TikTokだ。

 

シルク餅って知ってる?

いちご飴作りたい。

雲パン可愛いよね。

クレープ食べたい。

 

何のことだか、さっぱり分からなかったが、どうやらTikTokの短い動画の中で、それらの作り方が紹介されているらしい。

 

そのTikTokを見ながら一緒にシルク餅を作った。

 

短い動画だが、何とも分かりやすい。動画の通りに真似すると、カンナで削ったような薄いシルクのような餅の出来上がり。

 

私が中学生の頃は、お菓子の本を読んで、真似するものだったが、動画の方が断然分かりやすい。

 

TikTokは、なんだが危険なものだとばかり思っていたが、こんな使い方もあるとは・・・。

 

出来上がったシルク餅の写真を撮り、早速、友達にLINEしていた。

 

LINEも、使い方を間違えば、危険な場面がたくさんあるため、付かず離れずで見守ってはいる。

スマホの中で、見ず知らずの人から得る情報が正しいとは言い切れず、どこかバーチャル感もある。

 

今回のようなお菓子などは、実際に作ってみることで現実のものとして認識できる。バーチャルと現実の区分けはしっかりできるようになってほしい。

脳梗塞

脳梗塞は倒れるものだと思っていた。

 

母の場合は、まっすぐ歩けない、何となく左に傾くくらいで、歩く際には足が上がらないが、その場では足を上げることができ、受け答えもしっかりできており、救急車を呼ぶなんてそんな重症ではないと思っていた。

 

後々調べると、脳梗塞の判断の一つ「FAST]に当てはまる症状だった。どこかで聞いたことはあったが、考え付きもしなかった。幸い血液サラサラの点滴治療で、発症後1週間経過し状態は安定。一度脳梗塞を起こした部位の回復はないらしいが、悪化は免れることができた。後は、リハビリあるのみ。

 

入院後、手続きや家のこと、仕事に、日々の弁当作り、自分の通院など慌ただしく過ごし、しばらくは、動くために食べ物を無理やり補給する日々が続いた。

 

職場では、普段通りのケアマネさんを演じる。

 

「コロナワクチン接種の影響か、調子がおかしい、排せつの失敗が増え、ご飯も食べず薬も飲まない。もう、僕は無理です。母を施設に入れたい。とりあえずショートステイを前倒しでお願いしたい」

 

施設の情報を持参し、ご自宅に向かった。家にいても寝ているだけであり、看護師や人の目があり、入浴や食事の支援もあるデイサービスへ行った方が良いだろうと、デイサービスの方に事情を説明し送迎に立ち会う。

 

「体の調子はどうですか?痛いところはあります?」

 

「ん~、なんかおかしいのよね」

 

要介護3の女性は普段に増して足取りが重く、送迎車に向かう後姿は右足を引きづるように見えた。その場では大きく足を上げて見せられる。どこかで見た光景、嫌な予感がする。主治医には長男さんが昨日連絡し、水分を取ってゆっくり休むようにと助言を受けてはいるが。

 

「デイ利用中に具合が悪くなったら、長男さんと先生にご連絡をお願いします」

 

昼過ぎ、長男さんから救急搬送され脳梗塞で入院になったと連絡があった。やはり、あの場で、再度、主治医へ連絡しておけば良かった・・・女性も幸い、後遺症の残りにくい部位だったらしく、原因が分かり長男さんも安堵していた。

 

同じくして、母が集中治療室から多床室に移動したと連絡を受ける。女性が入院したのは母の入院先と同じで、担当の相談員さんも同じ。おそらく、女性が救急搬送され、母は移動となったのだろう。

 

そんな話を息子にすると

「僕、そんなの聞きたくない。怖い。無理」

 

高校生には怖い話なのかもしれないが、この職業に身を置く以上、身をもって経験したことは、それを生かして支援していきたいと考えている。