歩道のない坂道を駆け上るとき
道路の白線の上を走ってみた
白線上に障害物はなく
さほど段差もない
何も考えずに
ただ真っすぐ白線の上を走る
なんて楽ちんなんだろう・・
交差点で白線は途切れるが
すぐまた
次の白線へとつながっていた
その白線の先を眺めていると
プラレールを思い出していた
息子が幼い頃
プラレールでよく遊ぶものだった
レールも様々な形状があり
レールのみ購入し
カスタマイズしていた
新幹線のぞみは
そのレールの上を進んでゆく
スピードを緩めることなく
スムーズに進んでゆく
駅では強制的に停車
時には
反対方向に走らせた
衝突することもあったが
淡々と何の迷いもなく
レールの上を進んでゆく
しかし
いったんレールが途切れると
脱線
壁にぶつかって
ひっくり返るのが常だった
私の人生も
一度脱線してから
なかなか
もとのレールに戻れない
そもそも
私にレールが用意されているのかも
疑問なのだが
敷かれたレールの上を進むのは
何も心配いらない
真っすぐ進めば
それで良い
私も
何も考えずに
用意されたレールの上を
進んでみたかった
進学し就職し適齢期に結婚
子供をもうけ仕事も続けながら
週末には旦那さんとデートをする
美味しいご飯を用意し
食べてもらう姿にほっこりする
家庭円満で喜びも悲しみも分かち合う
そんなレールが用意されていたら・・
走りやすい白線の上を走りながら
ぼーっと
そんなことを考える
でも
しかたのないこと
今できることを丁寧にこなし
こんな私でも
生かされていることに感謝し
自分でレールを敷いていくしかない
それが
どこに向かっていくかは
分からないが
反対に
自分次第でどこへでも向かうことができる
ぶつからないように
しっかり前を向いて
進んでゆこう
