ケアマネの私とオフの私の日記

書くことで気持ちの整理をしていきたい。。

エンディングノート

終活や墓友、ACPなど

人生の終焉をいかに自分らしく迎えるか

その類いの一つともいえる

エンディングノート

 

人生の折り返し地点を過ぎ

職業柄

人生の先輩方を見送る機会もあり

自ずと

人生の最期について考える

 

いつかは皆

消えてなくなる

 

そのいつかがいつなのか?

そのいつかが分からず恐怖を感じて

必ず来るいつかに怯えて日々を過ごす

 

 

必ずそうなるんだから

それを考えている時間が無駄ですよ

俺は

そんなこと考える暇があったら

行動しますね

 

そのフレーズを聞く数日前に

”もしもの時に役立つノート”

を購入していた

 

母用と私用に購入したかったが

私は

母用に購入したノートを開き

丁寧に項目ごとにpcで打ち出し

私用のノートを作成した

 

エンディングノート

どのような最期を迎えたいか

はもちろんのこと

それを文字にして意識することで

今すべきことや

大切なことが

分かってくると聞いたことがある

 

誰しも平等に必ずやってくる

その時

 

自分のことを文字にして

ノートを作り上げる

 

預金通帳の種類や印鑑、保管場所

保険証書の保管場所

引き落としの口座やお金の流れ

書き出してみると

今私がいなくなったら

誰にも分からないことばかりだった

 

 

介護が必要になったら

誰の意見を尊重したいですか?

終末期の医療はどこまで望みますか?

自宅が良いですか?それとも病院、施設?

どんな式にしたいですか?

 

 

施設か病院に入りたい

回復の見込みがなければ延命は望まない

痛みの緩和治療はしてほしい

保険や私の貯金から支払ってほしい

娘の意見を尊重する

できることなら

宗教的なことはせずに

可能ならば

樹木葬にしてほしい

持ち物はすべて処分し

財産は二人で分けてほしい

 

それが今の私の望みであった

いつまた変わるかもしれないが

そのたびに上書きしていけばよい

人の気持ちなんて

変化して当たり前なのだから

必ずしもその通りにする必要もないのだろう

 

母も高齢

いつどうなるか分からないのは

私も同じだが

もしものことを考えても

無駄ではないだろう

できるだけ

気分を害さないように伝えたい

大切なことなので

想いを聞いておきたい

そうすることで

母との蟠りも和らぐ気がしていた

 

 

「お母さん

 私は職業柄こんなの普通なんだけど

 エンディングノートを買ってみたの

 もし良かったら

 見てみて

 私はこんな感じでノートにしてみたのよ」

 

私のエンディングノート

一緒に差し出した

 

「そうね

 あなたには普通なんだろうね

 私はまだ

 考えたこともなかった

 姉さんたちとも

 そんな話をしたこともないし

 まだそうなるつもりもないしね

 でも

 考えておいた方が

 良いのかもしれないね」

 

「気を悪くしないでね

 ノートを書いてみることで

 今するべき重要なことが分かるらしいよ

 ま

 気が向いたら書いてみてね」

 

「そうね」

 

 

あれから数日

母はノートを開いたのだろうか・・

 

私は冷たいことをしたのだろうか・・

 

人は生まれるときには

母親が母子手帳に色々なことを記す

そして

母親と二人で力を合わせて

この世に生れ落ちる

 

人はなくなるときは

突然であったり

病であったり

寿命であったりする

周りの者に看取られることはあるだろうが

せーので誰かと二人で力を合わせて

いくわけにもいかず

大抵そのときは一人だろう

 

母子手帳の代わりが

エンディングノートなのだろうか・・

 

いわゆる心の準備なのだろうか・・

 

考えたって仕方のないその時

恐れたって仕方のないその時

逃れられない唯一のその時

その時

 

ノートを作成し

不思議と気分が落ち着いた

 

人の人生なんて短いもの

 

あなたの言うように

考えて悩んでいる時間がもったいない

怖がる暇があったら

今を存分に味わって

ワクワクすることをしていたい

楽しいことを楽しみ

美味しいものを美味しく味わい

美しい景色を眺めていたい

今ここに存在することに感謝し

すべてのものをありがたく思う

 

影響されやすい私は

早速

エンディングノートにも影響されてしまったようだ

 

それも

良いじゃないの