ケアマネの私とオフの私の日記

書くことで気持ちの整理をしていきたい。。

手書きの家系図

できるうちにやっておきたい親孝行。母と父の墓参りに行った。

 

その際、亡き父が残したという手書きの家系図を見せてもらった。由緒ある家系でもなんでもなく、「家」なんて意識したこともなかったが、そこに記されたたくさんの名前を見て、「一人じゃないんだ」と心強さを覚えた。

 

祖父母が亡くなり、父がなくなり、姉が嫁ぎ、従姉も各々の地で各々の生活を送り、親類が顔を合わせるのは葬式くらい。その葬式でさえ、私たちの年代になると親類との行き来がないため、連絡もできないだろうし、親子のみの家族葬になるだろう。日本の人口減少が叫ばれる中、実際に私たちの親戚付き合いもなくなり、付き合いのある人はどんどん減っていく。姉妹でさえ交流はなくなっていく。職場でも、退職者の補充はなく募集しても人が集まらない。人がいない。いない。

 

そんな中、出会った手書きの家系図だった。

 

一人じゃない。

 

私でさえ親戚の顔も分からないのだから、子供らは知るすべもない。でも、一人じゃない、これだけ多くの人がつながって今ここに生きていることを伝えたい。今の世の中、そんな考えは古いのかもしれないが、自分のルーツを知ることは、これから先の人生で何かに迷ったときの支えになるように思えた。

 

忘れないうちに家系図を無料テンプレートを利用しエクセルに入力した。

 

自分はいったい何者なのか?

その答えを探しと求めるのが人生なのかもしれないが。自分の状況を先祖のせいにして言い訳することもあるかもしれない。「お母さんがそうだから、僕もこうなんだよ」とか言われるとむっとすることもある。膝が悪いのは、祖母に似たからだと言いたい気もする。

 

ただ、それはそれとして。

今からの自分の人生は自分次第でどうにでもなることを伝えたい。先祖の元に自分があるのは確かだが、自分で気づき自分を変えることはできるだろうから。

 

父が残した手書きの家系図。父の文字を見ることができて嬉しかった。普段は忙しく自分の気持ちに寄り添うことも忘れてしまっているが、亡くなった今のほうが父は私の近くにいる気がする。家系図を書こうと思った父の気持ちや、それを十数年保管していた母の気持ちを思い、「うざい」と言われるかもしれないが、エクセルデータを子供らのLINEに送ったのだった。いつか、助けられる時が来るともって。