ケアマネの私とオフの私の日記

書くことで気持ちの整理をしていきたい。。

自分の中の基準

その時々で必要なことは

何らかの形でもたらされる

と聞いたことがある

 

あの日感じたのは

まさにそんな感覚だった

 

3か月ぶりに

2回目の美容室へ行った

座席は1つしかない美容室

 

何気ない世間話からだった

 

「いつも30分遅れてくる

    お客さんがいたんですよ

 以前なら

 大丈夫ですよなんて

    言っていたかもしれないけど

 うちは1人ずつしか施術できないので

 次のお客さんの迷惑になりますから

 時間を守っていただけないのなら

 時間を気にされない大型店の方が良いかもですよ

 って伝えたんです

 それ以降その方は

    遅れることはなくなりましたよ」

 

やむを得ない事情がある場合を除き

自分の中に基準を持っていれば

それでは困るとはっきり伝えることができる

それは次のお客さんのためでもあり

時間を守られないお客さんが減ったところで

別段問題ではない

むしろ

来ていただかなくて結構 

という立ち位置

 

「でも

 あまりにも頑なに基準を守ろうとすると

 弊害もありますよね

 時には

 ルールを破ることも必要で

 そこでも自分の基準が重要だと思うんですよ」

 

ある遊園地で

観覧車に搭乗するため訪れた親子連れ

運行時間を5分過ぎていれば

ルール上は搭乗できない

その親子だけ特別扱いすることはできない

 

あるテーマパークで

毎年親子3人で訪れていた記念日

しかし子供さんがなくなった翌年からは

両親だけで来園し

子供さんの分のお子様ランチを注文する

ルール上はお子様ランチは提供できない

その親子だけ特別扱いすることはできない

 

しかし

特別な理由があるとしたら・・・

 

お子様ランチの注文を断ったアルバイト店員

それを見ていた気の利く店員が

店の奥の上司に相談する

上司は両親の話を伺い

そういうことならと

喜んでとお子様ランチを提供した

 

ルールを守るのは間違いではない

しかし

時にはルールを守らずに

自分の中の基準で動いた方が

上手くいくこともある

結果

多くの人の賛同を得ても

やはり

全員からの賛同を得るのは

困難なのかもしれないが

 

自分の中の基準

 

「じゃぁ

 とても髪の痛んだ方が

    パーマしてくださいって来たら

 パーマされます?」

 

「その状態でパーマをしたら

 とんでもないことになりますよと説明しますね

 それでもしてくださいと言われても

 結果がその方が思った以上に悲惨なことであれば

 こんなはずじゃなかったって

    簡単に裏切られますから

 僕はパーマはしませんね

 プロの判断としてしない

 何でも言う通りに施術するのは

    違うと思っています

 それって優しさなのかもしれないけど

 そこにプロの判断が必要なんじゃないかな?

 自分を守らないといけないから

 リスクの高いことはしない

 まぁ

 そういう人は大型店の美容院に行くでしょうけど

 もともと

 僕は30代以上向けの店作りをしてますからね」

 

プロとしての判断

言われる通りにするのは優しさのようで

実は本当の優しさではない

 

自分を守らなければならない

 

ケアマネの私は

その方の希望通りにサービスを組み立てようと

時に振り回されていることも多い

それって

優しさではない

その方の希望通りのサービスを受けることが

本当にその方のためになるのか?

そのメリット、デメリット、予後予測まで

しっかりとお伝えし

専門職としての助言も加え

時には違う方向のサービスも提案していく

それがプロとしての判断ってことか・・

 

今までの自分のもどかしさの理由が

見えてきたような気がした

 

結果

その方の希望通りのサービスを組み立てても

そんなはずじゃなかった

と簡単に裏切られることもある

 

そうすることでどうなる

それでも良いのか?

選ぶのは

本人

 

しかし

そこには

専門職としての助言は必要

 

それが

自分を守ることにもなる

 

自分を守る

 

美容師さんの口を借りて

今の私が気づいていないことについて

ヒントがもたらされたようだった

 

「どうすれば自分の中の基準って持てますかね?」

 

「僕はよく本を読んだりしますよ

 といっても

 僕にとっての読書は 

 今の僕の考えは間違っていないという

 答え合わせみたいな感覚ですね

 よく人は難しいなんて言うけど

 なんだ僕と同じような思考だな

   っていうことが多いですね

 ホリエモン系の本を読むことが多いかな

 彼らの場合

 はっきりとした物言いで

    嫌われることも多いだろうけど

 そんなの別段問題ではなくて

 それ以上に稼いでいるんでしょうね

 僕なんか

 大勢を敵に回したら店をやっていられないから

 できるだけやんわりと

    伝えるようにはしてますね」

 

自分の中の基準に基づき

思ったことをはっきりと口にする

そういう世の中になりつつあるのだろう

その方が裏表なくはっきりしているし

いいのかもしれない

 

嫌なものは嫌

できないものはできない

したくないものはしたくない

その上で拒否されるのなら

それで良いのかもしれない

 

どこか

良い人でいたいのだろうか

断る勇気が持てないことも多い

 

もしかすると

そこには確固たる理由がないからだったのか

 

お客さんの迷惑になるから

その方の自立の妨げになるから

などと明確な理由があれば

言い方は変える必要があるかもしれないが

しっかりと断ることもできるように思う

 

そしてやはり

自分の対応が原因で

困ったお客さんを作っているんだと確信した

 

はっきりと

プロとしての助言ができれば

はっきりと

1時間に及ぶ世間話の電話は

他のお客さんの迷惑になると言えれば

はっきりと

出来ること出来ないことを

仕事として

伝える事ができれば

自分を守ることにもなるし

お客さんに依存される事もなく

客観的な支援ができるだろうし

お客さんのためにもなるんだと思う

 

私を見捨てないでね

 

ここ最近

数名のお客さんから言われた

 

見捨てるという発想を持たせてしまった

私に問題がある

依存的で頻回に電話のくるお客さんが多いのも

私がそうさせているのだろう

 

話を聴くのが仕事だと思ってはいるが

ただ聴くだけではなく

時には助言も必要ってことか

時と場合にもよるだろうが

経験を積ませてもらうしかない

 

そして自分を守ること

まずは自分を守れなければ

大切な人を守ることもできない

 

大切な人を守るために

自分の中の基準を揺らぎなく持ち

日々丁寧に生きていこうと思う

 

髪を切りに行ったのに

そんな話を聞きながら

今の自分に必要なことに気づき

反省し満足し

まだカットもしていないのに

もう帰っても良い気分になっていた