入浴により
身体の清潔を保持し
気持ちよく過ごすことができる
入浴により
気分のリフレッシュができる
なんて
ありきたりの目標を立てた
ケアプランになることも多い
机上の空論で
その目標に
私の意識は向いていない
あくまで
やっつけ仕事になっていた
ただの
言葉を並べるだけの作業に
しかし
ここ最近
お風呂に入ったあと
とても気持ちが良いと
感じるようになった
肌にあたる窓からの風が
とても心地よい
自分の立てた
ケアプランの目標を
改めて実感することになる
いかに
自分が何も考えずに
物事に向き合う事もなく
過ごしてきたのかを
反省した
この40年ほど
毎日のように
入浴してきたはずなのに
それは
生活活動の一部になっており
清潔を保持する単なる日常生活動作
であったのかもしれない
入浴後は
肌はさっぱりとして
気持ちが良い
入浴できるって
なんて幸せなことなのだろう
本気でそう思って
感謝すら覚える今日この頃
当たり前のことを
当たり前にする
目の前のことを
丁寧にこなす
そんなことを
意識するようになり
少しずつ状況は変わってきた
朝一の訪問
踏切の遮断機が降りても
イライラしなくなった
否定的な発言をされても
そうですかぁ
と間に受けることが
少なくなった
何となく
予定がスムーズに進み
上手く回ることも増えた
繰り返し聞かされる
上司への不満も
同調せずに
やり過ごせることもある
少しだけ
人や事象から
距離を置く感覚を覚え
惑わされることが少なくなった
気がする・・・
周りが変わったと思っていたが
私が変わったのかもしれない
幸せは
どこか自分とは
他のところにあって
それを
手に入れることができた時
幸せになれるのだろうと
思っていた
何も手に入れていない私は
幸せなんて
程遠いと思っていた
そもそも
幸せって何なのか
よく分からないし
私は幸せではないと思っていた
入浴できるという幸せ
今日も元気だという幸せ
仕事をさせてもらえる幸せ
明日食べるパンがあるという幸せ
大好きなあなたを想うことのできる幸せ
気づいていないだけで
たくさんの幸せが
こんな私にもあったんだ
ないものを欲しがるのではなく
今あるものを大切にして
ありがたく思う
誰かの何かのせいに
するのではなく
全ては
自分の選んだ望んだこと
思い通りにいかないこと
の方が多い
それもいいじゃない
流れに身を任せてみる
それも
いいじゃない
それは
決して自分を失うことではなく
返って
大切なことに気づくことができる
のかもしれないし
出先のお手洗いで
トイレットペーパーを
三角に折った
なんだか
面白くなって
次の人のことを思うと
ワクワクした
丁寧に過ごすって気持ちが良い
いつだって
大好きなあなたを想うことができる
なんて
幸せなのだろう
気付かせてくれて
ありがとう
