satoimo's diary

人生も折り返し地点を過ぎた。自分を大切にするためには...

「待つ」こと

「待つ」のは苦手な質だと思っていた

 

特に社会人になって仕事を始めてからは

いや

働く母親になってからだろうか

洗濯をしながらコーヒーを淹れ

掃除をしながらストレッチをする

ご飯を食べながら新聞に目通し

着替えながらニュースを見る

 

あれをしながらこれをする

 

ひと時も待っていられない

 

それは職場でも同じで

電話で相談を受けながら

PCで他の件の文書を打ち

ふんふんと相談を聞きながら

次の動きを考える

 

早く早く

次に次に

 

誰に急かされるわけでもないが

自分で自分を駆り立てていた

 

「待つ」のは苦手な質だと思っていた

 

シュークリームを焼くときに

しっかり焼き固まらないまま扉を開けると

残念ながらしぼんでしまう

悲しいほどにしょんぼりとなってしまう

 

炊飯器の焚きあがりを待てずに

蓋を開けてしまうと

ほのかにお米に芯が残る

それはそれで美味しかったりもする

 

料理特にお菓子作りに関しては

待てないという質ではことごとく失敗する

 

物事には

それ相応の適した時間というものが

あるのかもしれない

 

満を持して

機が熟したみたいな・・

 

「待つ」のは苦手な質だと思っていた

 

息子の受験

早くからカウントダウンが始まり

試験日迄気が気ではない

合格発表までそれは続く

 

しかしこればっかりは

いくら自分が頑張っても急いでも

どうしようもない

「待つ」間は

様々な妄想に囚われないように

神社に参拝し妄想を預けてくる

 

妄想=あまりよくない思い込み

 

自分の力ではどうしようもないことに

気を揉んでも仕方がない

待っていれば確実に時は刻まれ

前へ進んでゆくのだ

 

逆に

幸福な「待つ」間

もあることを知った

 

幸福な妄想

があることも

 

「待っている間も幸せでしたよ」

 

その言葉の意味を

今じわりじわりと実感している

 

「待つ」間は

不安なことや妄想に駆られ

大概それらは良くない方向へと勝手に膨らんでゆく

 

しかし

それらはすべて自分の独りよがりな妄想に過ぎない

同じ「待つ」のならば

幸せな妄想にしてしまえば良い

 

そうすると不安はなくなり

楽しいことが起こりそうでわくわくしてくる

「待つ」間

代り映えのない毎日ですら

なんだか楽しく思えてくるから不思議だ

 

自分の力ではどうにもならないことは

もう考えるのはやめにして

ただ「待つ」ことにしたい

 

そうすると

自然と上手くゆく気がする

 

大地を踏みしめて

四季の移ろいを感じ

新鮮な空気を吸って

自然の流れに身を任せたい

 

大切な人を待っている間は

とても穏やかで

幸せを感じることができる

 

「待つ」ことの幸福感に気が付けて

私はとても幸せだ

 

慌てない 慌てない 一休み 一休み

 

少しゆっくりと生きることにしよう