ネットで眼鏡を頼んだ。
数日後、想像通りの眼鏡が届く。
がしかし、眼鏡の掛け心地の調整ができずに、近くのショップへ出かける。私よりもはるかに若い店員さんたちが、テキパキと調整してくれた。
やはり、プロに任せるのが一番。
餅は餅屋。
数日後、やたらと目が疲れて頭も痛い気がする。そういえば、以前使っていた眼鏡よりも格段に良く見え、テレビなんて離れて見なければ、気持ちが悪いくらいた。こんなに見えなくてよい。ぎりぎり車の運転に支障がないくらいで良い。
またまたショップを訪れ、事情を説明する。今流行りの丸っこい眼鏡をかけた店員さんが、私の要望に応えるべく視力検査を行い的確なアドバイスをくれる。
眼鏡の矯正視力でも0.6、運転免許更新は0.7以上が必要。
以前の眼鏡が見えなさ過ぎて、それに慣れていたので0.6でも見えすぎと感じていたらしい。今の眼鏡に慣れてから徐々に度数を上げていったほうが良いらしい。
さすが、プロ。
頼りになる。
初めて眼鏡をかけた中学生の私は、街路樹の緑が輪郭まで鮮やかに見えて感動したものだった。世の中ってこんなに美しいものだったんだと思った。
今となると、少し見えないくらいがしっくりくる。
全ての物を見る必要も、知る必要もない気さえする。見なくてよいもの、知らなくてよいものがあるのかもしれない。目の前の事実を見ることも時には必要だが、自分の色眼鏡を通して、自分の良い風に解釈した方が、気楽に楽しく過ごせるように思う。
そうそう
眼鏡の掛け心地について、ネットで注文する際には、3Dでお客さんの頭の形のデータを送信して、心地よい掛け心地を選択すると、掛け心地をカスタマイズして届けてくれると良いな。そんなサービス、もう始まっていたりして・・・。
