ペーパーレスが進む中、勤務先の事業所ではまだ紙ベースで保存している書類のほうが多い。棚に並べられるファイルの背表紙を見ると、確かに見つけやすいし、誰でも共有できるという利点もある。
月末のひと段落した時間帯にファイルの整理に取り掛かった。
区切りにお役立ちなのが、インデックスだ。今まで手書きで記入していたが、事務所から回ってきたファイルのインデックスは透明なテプラに記入し、インデックスに貼り付けていたのを思い出す。手書きよりも見やすいし、なんだか気持ちが良い。事務所の保管庫に事務用品が揃っており、必要な際に取りに行くシステム。その事務員さんに、インデックスについて尋ねてみた。
「テプラでもいいし、なんか、パソ・プリってのもあるみたいよ」
パソ・プリ???
「なんか、アプリみたいのがあって、そこに入力するとインデックスにプリンターで印刷できるみたいよ」
タックインデックス パソ・プリを一袋いただき、デスクに戻り、さっそく検索してみる。
アプリだけでなく、ネット上でもインデックスの大きさに合わせて文字を入力できるらしい。もちろん、手書きもOK。年賀状作成アプリみたいな感じか。
なんて簡単!案内通りに入力し、プリンターにはがきサイズのインデックスをセットするだけで印刷できるなんて、なんて便利なこと!これ考えた人すごい!
早速、文字を入力しプリントアウトしてみる。
想像以上に綺麗な仕上がり。
ファイルを開き、数枚のインデックスを貼り付けてみる。
文字が揃っていて、整然として、とても気持ちの良い仕上がりとなった。
手書きはなんとなく嫌だなと思いながらしてきた作業が、パソ・プリのおかげで、快適となった。便利な物を考えてくれたものだ。人間ってすごいな。もっと便利にしていこうという思考が大事なんだろうな。漫然とこなす作業と、効率良くしようとこなす作業では違ってくるんだろうな。
おそらく、事務に携わる方の間では、「パソ・プリえ?逆に知らないの?」と言われそうだが、その存在を知ったことが、ここ最近で、もっとも感動した出来事であった。