ケアマネの私とオフの私の日記

書くことで気持ちの整理をしていきたい。。

Amazon Alexa 高齢者見守りの展望

私の担当させていただいている要介護認定を受けられた方の中でも、女性の一人暮らしは多い。息子介護もかなり増えているが、子供さんらは県外というケースも多い。コロナ禍もあり、帰省がかなわい数年を過ごした。

 

都会の息子さんが、見守りカメラやスカイプを実家に設置し、毎日ビデオ通話により、顔を見ながら服薬の声掛けや、デイサービス利用の準備、物がなくなっても映像を巻き戻して探すなんて便利な使い方をされていたケースがあった。

 

ペットカメラを使い、スマホから映像を確認して、異変時には電話をかけられる働き盛りの同居の娘さんのケース。

 

コロナ禍も影響してか、ビデオ通話を利用した見守りをされているケースは体感的に増えている気がする。

 

使わないIPadと息子さんのIPhoneのFaceTimeでも自動着信できるらしい。スマートウォッチでバイタル測定までされているデジタルにたけた一人息子さんのケース。

 

着信があっても、本人が受ける操作ができなければ元も子もない。お互いに顔が見えれば、すぐそこにいるようで安心感もある。薬を飲むところも確認できる。なんて便利なツール。

 

しかし、自分でセッティングしようとすると自宅にWi-Fi環境が必要となる。Wi-Fi不要でできる機器もあるらしい。家電量販店でも見たような気もする。

 

便利は便利でわかるけれど、具体的に利用者さん家族に聞かれた際に、それらの提案はできても、システムの説明ができない。。。

 

とあるお宅でAmazonAlexaを設置されており、息子さんから設置するだけで使えますよとの情報を得る。自宅のAmazonAlexaと、息子さん、娘さんがつながっているらしい。自宅のお母様もなんとなく仕組みを理解されており、訪問時、「アレクサ、〇ちゃんに電話をかけて!!」とおそらくAlexaが聞き取りやすいように大声で命じられる。(お母様はコーラスに通われており、かなりの声量で、はじめは驚いた)

 

そこで、自宅であまり活躍の場のないファイヤータブレットをホームデバイスに設定し、自分のIPhoneにもAmazonAlexaアプリを入れ、呼びかけ機能を試してみた。つながりにくい時もあるが、接続は成功。タブレットをショーモードにしていると、自動で接続される。タブレット用のAmazonアカウントを作成し、娘のIPhoneからもつながるように設定。試しに、留守中の猫の状況を確認することにした。

 

アカウントや呼びかけ機能の設定、その仕組みなど理解するのにかなりの時間を要した。一度分かれば大したことはないのだが、やってみなければ説明もできない。新しいことや知らないことを体得するのは面倒だが、その先にはさらに便利な生活が待っている。楽するために快適に暮らすために、新しいことをインプットしていく必要があるのだろう。

 

タブレットでももちろん便利なのだが、もしテレビ画面でそれができたらどうだろう?大抵のお宅にテレビはあり、テレビを中心に家具がレイアウトされ生活していることも多いため、呼びかけでテレビが自動でオンされ、その画面でやり取り出来たら見やすいかもしれない。それって、災害時にも自動でテレビがオンされ、避難指示など受けることができれば便利かもしれない。リモコン操作も難しくなるだろうから、テレビも声で操作できれば。

 

ただ、受け手側のプライバシーの問題もある。

 

確実に人口減少が進んでいる今。介護現場でも人手が足りす、介護職員さんよりも給与が低い割に、精神労働でもあるケアマネのなり手はおらず、仕事ばかりが増えていく現状。介護にしても、在宅での見守りにしてもIT活用は必須なのだと実感している。ITなんて知らない、わからないでは仕事にならなくなっていくのだろう。ITも100パーセントではなく、停電や機器の不具合といったリスクもあり、人間の力も必要。白か黒ではなくグレーであることが重要なのかもしれない。