ただでさえ、冬場は体調を崩される高齢者の方が多い。私の担当の方々も数名救急搬送され入院が続いている。
とある病院からは
コロナ禍で病床が逼迫しているので、状態が落ち着いたらリハビリなしで退院になる。在宅で介護サービスの調整をしてほしい。
と身の引き締まる連絡を受け、心の準備はしていた。
そんな中
月末に病院からの連絡なしの退院が2件。
別病院に入院していた母親と二人暮らしの息子さんは
面会もできないし、長く入院すると、二度と家に連れて帰れなくなる!
と、寝たきり状態の母親を病院の制止もきかず急遽退院させられたらしい。
介護保険認定は切れており、母親の状態変化もあり、新たなサービス導入が必要な状況で、ケアマネとしては、主治医や担当者と調整や、計画作成など段取りが必要であり、慌てふためく。
今回は
病院側の都合でなく
息子さんの意向での退院。
息子さんの気持ちもよく分かるが、すぐに訪問看護師さんに来てもらえる訳もなく、介護保険制度利用について説明しても理解は得られないだろうし、サービス事業者へ電話をかけまくり新規の受け入れ依頼など行う。
息子さんは面会できず心配で、とにかく自分で見えるところに母親を置いておきたい。
母親は認知症もあり意向は置き去り。
コロナ禍で、急性期病院は短期間入院の把握は難しく、退院支援なんてできるはずもない。一つでも多くのベッド確保が先決なのだろう。
サービス事業者は、感染の危険性から新規受入に慎重で、従業員の確保もままならない。
ケアマネは、状態確認のため本人宅に訪問するが密室で互いに感染リスクもある。
確実にコロナ禍の煽りが見え始めた。