satoimo's diary

人生も折り返し地点を過ぎた。自分を大切にするためには...

虐待…か。

要介護3の母親と2人暮らしの息子。

 

コロナ禍で面会が叶わないため、リハビリもせず、病院の制止もきかずに母親を退院させたが、身体機能は低下しており、立つこともできず、今迄の息子の介護では到底賄えない状態だった。

 

何とか訪問系のサービスを調整し、息子は施設はかわいそうだから、私がみるの一点張り。

 

一週間経たずに、恐れていた事態となる。

 

息子の思うように母親が動けず、認知症の進行や脳梗塞後遺症から発語も難しい事態に苛立ちと疲労感と寝不足が蓄積したのだろう。

 

あまりに言うことを聞かないものだから、昨夜は叩いたんですよ。

 

その言い方や今迄の経緯から、悪意はないのは分かる。

 

清拭に入ったヘルパーさんから母親の体にアザがあったと報告を受ける。

 

自分で起きようとしないから、腕を引っ張って起こすんですけどね。

 

訪問リハビリさんから、右腕亜脱臼疑いの報告を受ける。

 

母親の怯え方が異常で、目の前で母親の腕を引っ張る息子に恐怖心を覚えた。

 

アザを発見した時点で、虐待疑いで市に報告はしていたが、対応はなく、保護課の担当者にも報告する。報告したとて、すぐに対処してもらえるわけでもなく、責任の所在探しをしているようでもあった。

 

第一、長男自体は虐待をしている認識は皆無。母親のために一生懸命なのも分かる。しかし、していることを客観的にみると、明らかな虐待だった。

 

コロナ禍で、サービス担当者が集まり話し合いもできず、各々細切れに電話でやり取りするもどかしさ。

 

私も何度も移乗したくないものだから、下は脱がせたままポータルトイレに座らせて、ご飯を食べさせてるんです。

 

もう見過ごせない。

 

いくらなんでも、そんな事されたらお母さんも恥ずかしいし、嫌だと思いますよ。いくら、親子でもそれは。

 

そんなことない。風呂にも入れているし、歳なんだし平気ですよ。いいんです。

 

何を言っても、受け入れられず、こちらの常識は通用しない。母親のためと信じきっている息子に私如きは話す術もない。

 

母親は、世間にSOSを出せる状況ではなく、意思表示も曖昧だが、これはもう放ってはおけない。

 

市に再度報告し、対応を求めた矢先だった。

 

やっぱり私も大変だから、もう母を施設に入れたい。それまで入院でもさせて、その間に施設を探してほしい。

 

・・・。

 

振り回されるとはこのこと。事件に発展せず一安心だが、一体私は何を支援しているのだろうか。とてつもない無力感に襲われる。

 

年に数回、このようなケースに遭遇し、何度バーンアウトしたか分からない。もう、燃え尽きる燃料も無いはずなのに、また燃え尽きてしまうのだった。