ケアマネの私とオフの私の日記

書くことで気持ちの整理をしていきたい。。

天気の子

前評判通りの

綺麗な映像であった

 

空の雲なんてリアル過ぎて

実写よりも現実的だった

音楽も

映像とリンクしており

引き込まれていった

 

彼女の強い要望で

レディースデイという

割引料金のあるお得な日に

映画館へと向かった

 

朝のラッシュに巻き込まれ

上映ギリギリに到着

リクエストされていた

キャラメルポップコーンとコーラは

購入する間もなく

シアター9に走り込んだ

 

 

監督が何を伝えたかったのか

別として

 

私の感想としては・・

 

子供は

一人では生きていくことが困難であり

主人公同様に

東京って怖い

ということだった

 

東京の街は

子供には優しくない

あんなに大勢の大人が行き交っているのに

見ず知らずの少年を

気にかける者などいない

 

仕事をしたくても

未成年では難しい

 

きらびやかな広告であふれる街並みも

収入があって自活している大人のもの

 

未成年では

そのスタートラインにさえ

立つことができない

自分で仕事ができるようになるまでは

やはり保護者が必要なんだなと

変なところで納得していた

 

天気次第で人の気持ちが左右される

晴れていると

それだけで前向きになる

そんな冒頭の主人公の言葉に

違和感を覚えながら

物語は進んでいった

 

終盤には

天気よりも人が大事

という発想に変換し

やっぱそうよね

と深く頷いていた

 

晴れの日は何となく

気持ちが良いが

雨だからと言って

滅入ることばかりではないもの

 

その時の

自分の気持ちの持ち方ひとつであって

それは

天気にだけ左右されるものではないから

天気のせいだけではないから

だから

豪雨だって何だって

大した問題ではない

災害につながるのは問題だが

 

 

世の中は狂っている

 

そうそう

私もそう思う

 

観測史上初

今までに経験したことのない・・

人間が観測を始めて

たかだか数十年の話

 

ここらは昔は海だった

元に戻っただけ

 

そうそう

人間の物差しで測ろうとするから

異常気象なんて発想になる

 

普通なんて

勝手に人間が思っているだけで

ちっぽけな話だし

傲慢な解釈でもある

 

もともと狂っている

よくぞ言ってくれた

 

晴れ女が世の中に存在するのかは

分からない

 

でも

絶対にいない

とも言い切れない

 

人間なんて

ちっぽけな世界で生きていて

自分たちの基準でしか

物事を考えることができないから

 

 

 

「空の上に

 地面なんてないよね?」

 

帰りの車で

彼女に質問された

 

「さぁ

 どうかな?

 でも

 ないとも言い切れないよね

 だって

 自分で雲の上に行って

 確認したことはないからさ

 ラピュタには雲の上の話が出てきてたね」

 

あるともないとも言い切れない

 

あってもなくても

きっとそれも

大した問題でもない

 

自分の力ではどうすることもできないし

また

どうする必要もないだろう

 

自分が認識しているのは

世の中のほんの一部分であって

その中で

苦しんだり嘆いたりする

 

世の中には

知らなくてよいこともあるだろうし

知ることで

世界が変わることもあるかもしれない

 

 

帰りに寄った

ショッピングセンターの屋上駐車場に上る際

サングラス越しにでも

真っ白と分かる

綺麗な入道雲が浮かんでいた

 

「うぁ

 とてもきれいだね」

 

なんて言うと

 

「すぐ

 影響されるんだから」

 

と彼女

図星であった

 

でも

それでもいいじゃない

 

綺麗なものを見て綺麗と思えるだけで

私は幸せを感じるのだから

 

大人の私と子供の彼女

彼女はいったい何を感じたのだろうか?

 

「腰が痛くなった」

 

なんて

感想を聞いても話を逸らされたが

色んなものを見て

色んなものに触れて

色んな経験をして

成長していってほしい

 

もし

空から魚にも似た雨粒が降ってきても

受け止めることができる

そんな女性になってほしいし

私もそうありたいと思っている