招待チケットをいただいたので
古代アンデス文明展へ出かけた
その日は雨の予報で
朝からコインランドリーへ行き
200円投入して乾燥機を作動させる
その間に
一時帰宅し掃除機をかけ
20分後にコインランドリーへ戻ると
乾燥機は停止していたが
洗濯物は濡れたまま・・・
追加用の100円しか持ち合わせておらず
仕方なく隣の乾燥機に洗濯物を移し
100円を投入した
乾燥機が曇ってきたので作動を確認
しばし考え
まだ早い時間だったが
設置主に電話すると
すぐさま駆けつけてくださり
200円返却してくださった
ありがたい
時間は倍かかってしまったが
きっと
それよりも良いことが起こるはず
今までなら
すぐにイライラしていたが
最近は
不思議と
落ち着いてやり過ごすことができる
大したことではない と
洗濯物も乾いたところで
気持ちよく
車を走らせた
歴史に興味がある方ではない
正直
アンデス文明と言われても
ピンとこなかった
公共施設特有の高い天井に広い空間は
冷房で寒いくらいだった
まだ開演間もない時間で
観覧者もまばらでちょうどよい
傘に番号札をつけて預け
受付横の
解説が聞けるという
ヘッドホンレンタル500円
は素通りし
順路を進んだ
5000年に渡って永く栄えた
古代アンデス文明
文字がなかったというが
言葉はあったのだろうか?
ネコ科の動物をモチーフとしたものが多く
神聖な存在とされていたらしい
注口土器というものを始めて知った
ナスカの地上絵
あの絵に沿って雨ごいをしていたとか
いったいどうやって描いたのか?
やはり
いたのではないか??
後頭部を長く伸ばしている頭蓋骨
横から見るとまるで・・
いったい何のために?
やはり
いたのではないか??
宇宙人が!!
それとも
未来人がタイムトラベルで降り立ったとか?
5000年前のできごと
そこには人々の暮らしがあり
食べ物を食べて
時には酒を酌み交わし
夜には眠る
基本的なところは
今と大して変わりない生活をしていたのだろう
やがて
スペイン人が
金を求めてやってきたらしい
人々は
スペイン人は金を食べるらしいと
噂したとか
展示の最後には
本物のミイラが待ち構えていた
見るからにカラカラに乾燥しているが
しっかりと歯があり
目は閉じているが
髪の毛もある
その地域では
何もしなくともミイラになってしまうらしい
それほど
乾燥した厳しい土地だったとか
ミイラとは
包帯でぐるぐる巻きにされているのだ
と思っていた
もしかすると
その中身もこのようになっているのか?
自分の先入観を反省する
5000年前の人間と
このような形での遭遇
もちろん
魂なんてないのかもしれないが
透明なケースに入れられ
皆に興味深げに眺められ
こんな異国の地に連れてこられて
どんな気持ちだろう?
申し訳ないほど
文明には疎いのだが
勝手な宇宙人説と本物のミイラに出会って
日頃の悩みなんて
些細なことだと感じた
たいしたことではない と
世界は広い
今生きている自分の世界なんて
顕微鏡でも見えないだろう
そんな中で
悩んだり落ち込んだりしても仕方ない
人類の歴史で
今生きている時代なんて
顕微鏡でも見えるはずもない
そんな貴重な時間を
無駄にするなんてもってのほか
この広い世界で
今この同じ時代に
あなたに出会えた
奇跡なのか 偶然なのか 必然なのか
そんなの
なんだって良い
限られた時間の中で
他人のことで心悩まされるなんて
もったいない
私は
あなたのことを考えていたい
少しでも時間があったら
あなたのことを想っていたい
そうしていると
いつの間にか
些細なことにイライラしなくなり
不本意なことがあっても
不思議と
落ち着いてやり過ごすことができるから
人生も折り返し地点を過ぎた
私には
余計なことを考えている暇などない
人の噂話などする暇もないし
どうにもならないことを思い悩む暇もない
人からの批判に傷つく暇もないし
嫌なことを考える暇もない
いつも
心穏やかに幸せに過ごせるよう
楽しいことを考えていたい