ケアマネの私とオフの私の日記

書くことで気持ちの整理をしていきたい。。

映画 家族ゲーム

松田優作宮川一朗太の家庭教師役で出演する

映画 家族ゲーム

を初めて見た。

 

昭和の日本の独特な雰囲気

画面から油臭い潮風を感じられる

港の工場地帯なのか

隣接した大きな団地の一室で

父母兄弟+家庭教師が

横一列にテーブルにつき

咀嚼音をたてながらの夕食。

それだけでも、十分異質さを感じた。

何度も食べるシーンが映し出される。

 

色んな解釈がネットでも呟かれているが

私には

どれも笑える場面には感じられず

最後の夕食のゴタゴタも

テーブルひっくり返しも

ギョッとしてしまった。

 

ヘリコプターの爆音は

亡くなった戸川純の義親を運び出していると

解釈した。

 

父親が

目玉焼きの黄身をチューチュー吸うのも

笑えるではなく異様に感じられた。

 

あの時代は

良き母を演じるのは当たり前で

その役割を果たすために

努力し

自分の欲望を満たす発想はなかったのかも。

 

国民総中流であることが

幸せの象徴で

ある意味

今よりもずっと分かりやすく

生きやすかったのかもしれない。

 

映画を観ると

つい

何のメッセージを伝えたかったのか?

そう考えてしまうが

それさえもぶち壊すほど

奇妙さを持った

何とも後味の悪い感想を持つ。

 

一つ言えるのは

私の頭が固くなってしまい

柔軟に物事を受け入れられなくなった

ということ。

 

正解を求めて

善が正しい

こうでなければという自分への刷り込み。

 

何が正しいかなんて

流動的なものであるし

正しくないことも世の中には存在するし

人によってそれは異なるのに。

 

全てを理解できやしない。

 

それでも良い。

何となく後味が悪いなと

心揺さぶられた

一視聴者への影響は大きい。