satoimo's diary

人生も折り返し地点を過ぎた。自分を大切にするためには...

奨学金予約申請

大学進学にあたり奨学金はいくら借りればよいものか・・。

 

高校から奨学金予約申請の案内が届き、QRコードで動画により内容を確認する。自宅通学なら、学費のみで大丈夫かと思うが、県外への進学なら、居住費に食費、光熱費、交通費など諸々、想像するのも恐ろしくなるほど、一人前の生活費がかかる。その一人前の生活費をアルバイト収入はあるかもしれないが、学業に励みつつ、いわば無職で乗り切るわけであり、仮に自分が4年間仕事をせず無収入で大学に通うと想像すると、気が遠くなった。

 

学費だけなら何とか援助はできる。しかし、生活費までとなると厳しい。やはり、奨学金のお世話にならずにはいられない。高校の先生からも、本人の借り入れであり、返済義務も本人のため、自分で申請手続きをするようにとの話があったようだった。

 

一人親とは言え、大学までは出してあげたい。金銭面で諦めさせたくはない。第一、自分が学びたい分野があるということ、やりたいことがあるということを、応援したい。

 

でも、奨学金とはいえ多額の借り入れとなり、数十年かけて返済していくのは本人。

でも、こんなちっぽけな地方都市で落ち着いてほしくはない、首都圏や海外まで視野を広げてほしい。

でも、一人で朝起きれるだろうか?食事なんて作ったこともない。脱いだら脱ぎっぱなし、お菓子の袋もポイっとする彼の一人暮らしが心配でならない。具合が悪くても、すぐに駆け付けることもできないだろうし。

でも、学びたいことがあるのだから、頑張れるよね。一人暮らしもしてみたいだろうし、朝まで友達と遊びたいだろうし、18歳成人だし・・。

 

でも、でも、でも。

 

学びたいことは、はっきりしているが、実際の費用面に関しては、まだ認識がないようで、とりあえず一緒に奨学金予約申請を行う。毎月の返済額シュミレーションを伝えると、

 

「大丈夫だって、これくらい。これ以上に稼ぐのだからさ、繰り上げ返済もできるんでしょう」

 

何とも心強い返答だった。確かに、繰り上げ返済もできる。一人親で切り詰めて生活してきた私にとっては、毎月の数万円の返済はかなりの負担との認識であったが、これ以上に稼ぐという考え方もあるのか。一気に背中を押された気持ちで、こうなったら、彼の入りたい大学への入学を迷いなく応援するのみと、こちらも肝が据わった思いだった。元気でいれば、どうにかなるさ。