先月は新規の利用者さんが立て続けに入り、とにかく忙しく時間に追われていた。仕事が最優先になり、ご飯は噛まずに流し込み、世間話をする時間も惜しく、脳内メーカーがあれば9割は「仕事」だったのかもしれない。
利用者さんも落ち着き、少し時間に余裕ができると、今度はその時間を今まで何に使っていたのか・・手持無沙汰に感じる始末。忙しくしている際には、少しでも早くゆっくりするためにと必死で動くのだが、いざ時間ができると、今度は自分が一体何をしたかったのか分からなくなる。
はて、私の楽しみって何なのだろう?
子どもができて以降、とにかく時間に追われて自らを省みる時間も忘れ、走り続けている。一人親だから尚更なのだろうか。立ち止まって幸せを感じることすら忘れ、何かに向かっているのか、それとも何かから逃れようと追われているのか、惰性ともいえる流れに身を任せて年月が過ぎてゆき、今日に至る。
息子は大学受験、娘は高校受験を控える年となり、親としては、ここからが正念場なのかもしれない。
利用者さんのケアプラン作成にあたり、「楽しみって何ですか?何かやってみたいこと、今までの生活で楽しかったことなど教えていただけますか?」とダイレクトに聞くこともあれば、会話の中から楽しみ、生きがいを見つけることもある。
人には質問しておきながら、今の私はその質問に答えることができない。
目の前の課題をこなすことが精一杯で、彼らが合格し先行きが見えるまではこの独走は続きそうだ。いや、また新たな課題が立ちはだかるのかもしれない。
もう少し、心に余裕をもってゆっくりすればよいのに。
なるようにしかならないのだから、焦っても仕方がないのに。
息継ぎしないと長く走ることもできないだろうに。
心も体もメンテナンスしないと、いつか壊れてしまう。
自分を大切にするには、どうすればよいのだろう。