ケアマネの私とオフの私の日記

書くことで気持ちの整理をしていきたい。。

今この状態を受け止める

胸の真ん中あたりに

ぽっかり穴が開いて

もうじき一月経とうとしている

 

俺は嘘はつきませんよ

ついたことあります?

 

そうだね

そんなことないね

 

声をかけることも

じっくりと向き合うことも

できなくても

 

なんとなく気配を感じ

遠くから後姿を眺めて

心地よい挨拶の声が聞こえてくる度に

靴箱に並んでいる靴を見る度に

メモの文字を見るだけで

ピンクNo.のバイクを見るだけで

そのエンジン音を聞くだけでも

かすかに香るタバコの匂いにさえ

嬉しくなっていた

 

存在を感じる

ただそれだけで

幸せだった

 

元気でいてくれる

それを知るだけで

安心した

 

胸の真ん中あたりに

ぽっかり穴が開いて

もうじき一月経とうとしている

 

寂しさや不安を

見て見ぬ振りをして

その

寂しさや不安が

どこからくるものなのか

向き合うことが怖くて

代り映えのないルーティンを繰り返す

 

時間が解決してくれることも

知っているから

目の前のことを

ただただこなしていく

 

できるだけ

寂しさや不安に

捕らわれることがないように

頭に考える隙を与えないように

鏡に向かって無理やり笑顔を作り

今日も楽しいななんて口に出し

階段の最後の一段を

飛び越えてみたり

猫に話しかけたり

楽しいと暗示をかけるように努めた

 

自分に暗示をかけることで

結局は

今のこの状態から目をそらしていた

それだけかもしれない

 

すべては仕方のないこと

 

私の力ではどうすることもできないし

その必要もない

考えてもどうなりようもないこと

それが

の状態であり

大した問題でもないのかもしれない

流れに身を任せるほかない

 

足掻けば足掻くほど空回りするだけで

何も生まれないし何も変わらない

短くなった前髪を見るたびに

自分を戒める

 

不安に思っても1日

何も考えないように空元気にしていても1日

今の状況を受け止め

ただ好きでいても1日

 

すべては

自分の気持ちの持ちようであり

どの1日を選ぶのかも自分次第

 

なぜだか

常に何かに縛られ監視され

行動を抑制されている感覚に陥ることがある

 

それって

自分自身の仕業なのか?

 

自分で自分を押さえつけ

〇〇でなければならないと

思い込んでいるだけなのかもしれない

 

自由でいいのに

 

自由にできるのに

 

自由でいられないのは

無意識に存在する自分のせいなのかもしれない

 

良い子でいようとしているのだろうか?

何のために?

誰のために?

 

好きな服を着て

好きなことをして

好きなものを食べて

好きなものに囲まれて

好きな人を想っていてもいいのに

 

根拠のない何かが私を抑制する

 

だから

自分を大切にすることができないのか?

 

自分を愛してあげられたら

何の躊躇もなく

好きなことをできるのではないか?

 

職場ではこうでなければならない

親としてこうでなければならない

周りに足並みを揃えて

はみ出さないようにしなければならない

 

あれもこれも

自分で自分に課した概念であり

誰からも強要されたことではないのに

自分で自分を縛り付け

身動きが取れなくなってくる

 

 

高校生の時

まるで妖精のようなクラスメイトがいた

 

心が透き通るように純粋で

何に対しても真っすぐで

かといって

真面目すぎることもなく

彼女といると元気をもらえて

そしてまた

自分の心の汚れを省みた

 

彼女は短大に進学したが

夢をあきらめきれずに

東京の服飾専門学校へ転入した

 

数年後

彼女とカフェに行く機会があり

久しぶりの再会だった

店内に飾られているグラスを見て

かわいい

と燥いでいた

 

そう言われてみると

確かにグラスはかわいいものだった

 

何かを見て何かを感じて言葉にする

 

その感覚が私には欠如してしまっていた

私の心は

いつの間にか硬い殻に覆われていて

彼女の一言で

その殻が解けていく

そんな感覚だった

 

かわいいものをかわいいと

素直に感じても良いのに

それは

とても楽しいことなのに

 

彼女は以前

部屋の電気を消した際

電気の紐に小さなゴリラ?がぶらさがっていた

という話を聞かせてくれた

 

ゴリラ?が何なのかは分からないが

不思議と

彼女なら目には見えないものが

見えるのかもしれない

と思った

となりのトトロに出てくる

まっくろくろすけ

彼女には見えるのかも

そう思った

 

気を付けているつもりでも

いつの間にか

私の心は硬い殻に覆われていく

そして

楽しむことを忘れていく

 

その殻を再び解かしてくれたのが

彼だった

 

いつもせかせかしていて

行き急いでいた私に

大切なことを気づかせてくれた

 

このまま時間が止まればよいのに

彼と一緒にいるときだけは

そう思った

何も急ぐ必要はない

 

ただ

彼の存在を感じるだけで

幸せだった

 

本当は

そんな気持ちを持つことは

許されないのかもしれない

 

考えまいとしても

彼のことを考えてしまう

というより

頭なのか心なのか分からないが

いつもどこかに彼を感じている

 

彼の何を感じているのかも分からないが

いつもどこかに存在する

 

もちろん

私が勝手に作り上げたものであって

実際の彼ではないのかもしれない

彼にとっては迷惑な話だろう

 

なんとも説明しがたい感覚であるが

それが今の私の状態である

 

きっと

すぐに忘れてしまうさ

 

彼が唯一真実でないことを口にしたとすれば

この一言だろう

 

 

自由だ!

 

坂道を駆け下りながら

両手を広げて

大きな声で叫んでみた

ほんの少し心が軽くなった気がした

 

私の頭の中は

誰にも邪魔されることはない

私が何を思おうとも自由だ!

 

だから

今日もただ好きでいる