satoimo's diary

人生も折り返し地点を過ぎた。自分を大切にするためには...

マツコとわたし

マツコ・デラックスが好きだ

 

何だか世間外れで

普通の幸せを手に入れられなかった私にも

「あんた それで大丈夫よ いいじゃない」

って言ってくれているようで

マツコの存在はしっくりくる

 

そんなマツコの番組で取り上げられた

原宿にある

「ヴィンテージショップ オパール

 

ネオで昭和レトロな独特の世界観

元ZIPPERのモデルさんがデザイナーの古着屋さん

紫に白地のシンプルな店の看板や

60年代70年代を彷彿とする服や小物たち

個性強めのアクセサリーや一点物のバッグたち

店内のミラーボールやインテリアの色使い

もうたまらない

 

スタジオ全体は

この趣味理解できないといった雰囲気の中

マツコが

「こういうのがかわいいって思うセンスは分かる。今まで原宿のいろんな店出てきたけど、一番(感覚が)近い。スゴいお洒落だなって思う」

と口にした時

うん 私も分かる 好きだ こんな感じ・・

とマツコと私の共通点を見つけたような気がして

心が弾んだのが分かった

 

世間では安室奈美恵が流行りコギャルブームの頃

厚底ブーツバーバリーを着た友人の中で

私は 古着にはまっていた

正確には

私ともう一人きもの屋のYだけは

ガングロに憧れることもなく

昭和レトロや海外物の古着を好み

ちょうどこのオパールのような店に入り浸っていた

 

お香の焚かれた狭い階段を上がりきしむ床板を進むと

大音量でレコードの音楽が流れる古着屋があった

廃屋に近い古いビルの一室には

いかにも怪しげなおじさんが営む

なんだか不思議な雑貨屋があった

その他にも数件行きつけの古着屋があった気がする

 

それらはすべて一点物で

好みのものを探すのが楽しかった

あの独特の香りや雰囲気を思い出す

 

古着ばかり着ているものだから

「頼むから新しい服を買ってくれ」

と母にお金を渡されたものだった

 

あの時はあの世界観こそがお洒落だったのだ

私にとっては・・

 

その世界観そのもののオパールという店を知り

まだあの感じが存在しているのかと嬉しくなった

と同時に

今までの自分のファッションについての軌跡を振り返ったのだった

 

高校時代からしばらくは

大阪の姉のところに行っては古着屋をめぐり

それこそZIPPERを愛読

アメリカ軍払い下げのバッグを持ったり

時にはピチピチのTシャツを着て

黄色いトンボ眼鏡をかけ

服をリメイクしたりした

 

社会人になる頃には

無理にでもコンサバに移行していく

さすがに

個性強めな古着で就職活動とはいかず

無難な方向へシフトし

non-noやMORE、JJを購読

 

母になった頃には

おしゃれや個性なんて忘れて機能的な服を好み

サンキュといったところだろうか・・

 

再就職する頃には

もはや自分の好みの服なんて忘れ去り

それを取り戻すために

VERY、BAILAOggi・・を迷走する

でもどれも今の自分とはかけ離れており

もはや自分の「好き」を追求する余裕もなくしていた

 

人生も折り返し地点を過ぎた今

断捨離をしてみたり

余計なものをそぎ落として自分を見つめなおす

たまに美STなんか読んだりして

もはや本来の自分の「好き」なんて忘れ去り

きちんと落ち着いて生きる

そんな感じになっていた

 

そこにきてオパールの衝撃

 

私 こんな感じ好きだったな

 

もちろん今この感じでオパールテイストを身にまとうのは

違うとは感じる

でも

好きな服を着ても良いし

この歳だからって無難な服装をしないといけないわけでもない

自分の気持ちが上がる服を着ればよいし

好きなバッグを持てばよい

 

この歳だからって

周りに足並みをそろえる必要もないし

何かに押しつぶされるわけでもない

 

そう感じると気持ちが楽になりワクワクしてきた

 

必要のないものは手放してゆくが

本当の欲しいものだけは手に入れることにしよう

 

誰にも咎められない

決めるのは私

 

いつもなら躊躇して買えないであろう

私にとっては結構なお値段のする

キャンパス生地に皮の持ち手のついた

コロンとしたバッグを一つ

店頭で手に取って

一度家に帰り

それでも忘れられずに

もう一度店に行って

買った!

 

これで良いのだ!!

 

マツコ ありがとう

いや

マツコさん ありがとう

 

私 自分の

好きな服を着て

好きなバッグを持ち

好きな物を食べて

好きなことをして

好きなことを想い

楽しく過ごすことにします!