satoimo's diary

人生も折り返し地点を過ぎた。自分を大切にするためには...

コロナ予防接種予約代行

75歳以上の方のコロナ予防接種

私の住む地方都市でも、数日前に対応可能な医療機関の発表が、自治体のホームページと、新聞に掲載された。

 

Aコールセンター又は予約サイト

Bかかりつけの方のみ直接病院で電話予約可能

 

と、医療機関ごとにA.Bと対応が分かれていた。母のかかりつけ医はAだった。

 

報道で知る限り、コールセンターはまず繋がらないだろう。

予約受付当日、私は仕事であり、スマホ操作ができない可能性もあり、念のため、母にもスマホ操作からレクチャーした。

 

予約サイトを開き、接種券の番号と西暦の生年月日、名前などを入力し、マイページを作成する。

マイページから、希望の医療機関名を入力し、カレンダー表示の希望日をクリックし、希望時間帯を選択。1回目を確定し、3週間後の2回目の予約も同様に操作。

なんて、後期高齢者となる母に理解してもらうのは難しく、サイトにさえ行きつかない。

 

私は勤務先からサイトへ、母は自宅からコールセンターへ、先に予約が取れた方から連絡する作戦とした。

受付開始時間ジャストにサイト接続に成功し、無事に2回分の予約完了。

母へ連絡すると、やはりコールセンターは繋がらなかったらしく安堵していた。

 

「ワクチン打ったからといって、かからない訳ではないから、気をつけてね。」

と念を押す。

 

その日のニュースで、高齢の一人暮らしの方は予約方法が分からず、打つのを諦めようという方も多いため、町内会が団地の一角で予約代行を始めたという報道があった。

 

予約開始2日目。

勤務先に着いて早々、1人暮らしの女性からの電話。要件は話されず、「とにかくきて欲しい」とのこと。

 

訪問の合間にお邪魔すると、コロナ予防接種予約をかかりつけ医にしに行ったが、病院から息子かケアマネに頼むように言われたとのこと。その病院はBの表記だったが、自治体のミスでAだったらしい。

 

「息子は忙しいし、分からないだろうから、あなたにお願いしようと思って。」

 

個人情報を入力するため、諸々何度も確認し了承を得て、自分のスマホから予約代行を行う。

 

「ありがとう。本当に良かった。こんなの分からないものね。」

 

前日の母の予約がシュミレーションとなったが、初見では難しいかもしれない。このようなケースがこれから益々増えるだろう。

 

あるケアマネさんは、受付開始当日の病院窓口にて、B対応の病院らしく、受付では、電話の問診にかなり時間を要しており、外来患者さんが支払いの際に、じゃ受けようかなと、軽いノリで依頼されるなど、通常業務に支障を来すほど、病院側もかなり対応に手を取られており、先行きが不安だと言われていた。

 

あるデイサービスの管理者は、予約は家族の責任でするもの。もし、こちらが代行して何かあったら責任問題。認知症の方は自己判断も難しい。と言う。

 

ある遠方のご家族からは、そちらで対応してくれると思ってましたが、私がしないといけないのですか?と電話越しに喧嘩腰。

 

何かあった際の責任問題。自己防衛も必要。

一方、家族が遠方で、コロナで帰省も叶わず近隣に身内もいない方もいる。もちろん、本人、家族の了承を得て希望された際には予約代行させていただこうと思っている。

 

接種を希望しない方もおり、強制でもない。

 

主治医がいない方は?

接種会場へは、誰が送迎する?

 

待ち望まれたワクチン接種だか、いざ始まると、様々な課題が見えてくる。

 

誰がしてくれるの?

責任の所在は?

もっとこうすれば良いのに。

このやり方じゃ、おかしいよね。

お年寄りができる訳ないじゃない。

 

そんな意見が出てくるのも分かるが、今この状況で、最善策を見つけて、個人単位でもできることをするしかないと感じている。嘆いたところで、何も変わらないし、時間は容赦なく経過してゆくのだから。

 

一つ気にかかるのは、大抵の方は一刻でも早くワクチン接種をしたい、我先に予約しなくてはと躍起になっているように見えて、冷静さを失い、集団心理に翻弄されているような気がしてならない。もちろん、接種の是非は私には分からないし、自論を展開するつもりもない。

 

外出自粛も続き、家でテレビを見る機会が増えることで、報道に左右され、過度な不安に陥ってしまうのは実感としてある。

 

今は、前に進むより他ない。