satoimo's diary

人生も折り返し地点を過ぎた。自分を大切にするためには...

相手の気持ち

職場の人間関係について。

 

プライベートなことはほとんど話さず、黙々と仕事に取組む毎日。

たまには、その日の出来事や楽しみを共有したいとも思うが、価値観が違う相手からは、思ったような返答はなく、言わなきゃよかったと後悔する羽目になる。それを繰り返し、いつしか仕事以外の話はしなくなった。そして、笑顔もなくなり、自分なりに相手に合わせるうちに、毎日つまらなく過ごしていた。

 

相手は変わらないから自分が変わらなければ。

 

そうなんだけど。。。

 

先日、職場の女性が言っていた。

「ここ退職した〇〇さん、行った先の上司が意地悪で仕事も教えてもらえずに退職したって。そこから数か所転職して今はどうしているかわからないけど、意地悪されるのもつらいよね」

 

確かに。そう考えると、このネグレクト状態の方がまだまし、いや、仕事に文句を言われることなく自由にさせてもらえて幸せではないか私。

 

他部署の方とのやり取りで、どうもその方は調子がよいのは良いのだが、予定をすっぽかしたり信用が置けないことがある。そのたびにムッと来るのを抑えていたら、口を開くと嫌味を言いそうになり最終的には無言になる。

 

ふとしたところから、その方も上司にやる気を損なわれることを言われ転職すら考えているのではとの噂を聞いた。

 

なるほど。こちらがその方に過度に期待して、そうしてくれるのは当たり前仕事でしょうと決めつけていたのかも。その方だって精神状態が安定していなければ、きっちり仕事に向き合えないこともあるだろう。そんなバックグラウンドも知らずに、求めてばかりでごめんなさい。

 

そんなこんなで、一方的にうまくいかないことを嘆いていたが、相手には相手の事情がある。そこに気づけば、相手も頑張っていることが分かるし、逆に応援すらしたくなるというもの。

 

ソーシャルディスタンスで、仕事以外の付き合いはなくなり、定時にさっさと帰宅する私は、相手を知ろうとすることを忘れてしまっていた。相手には相手の事情があるのに。

 

それは、子供に対しても同じで、こちらの思いだけで接しても、子供には子供の言い分がある。

 

何年ぶりだろうか、大きな袋いっぱいにお菓子を詰め込みクリスマスの夜、息子の枕元にそっと置いて仕事に出た。彼が好きなものばかり大量に買い集めて、さすがにその多さに驚くだろう、喜んでくれるかなとワクワクしていた。

 

が、何の反応もなく、ただLINEで帰りに蓋つきの瓶を買ってきてと画像が送られてきた。まぁ、そんなもんよねと、言われた通り蓋つきの瓶を買って帰る。

 

翌朝、その瓶一杯にグミが詰め込まれていた。

 

そういう使い方をしたかったのね。グミにはまっている彼のために何件とはしごして数十種類のグミを買い集めた甲斐があった。「ありがとう」なんて言ってほしいわけではないけど、嬉しかったかどうかは聞きたかった。その瓶を見て、嬉しかったのだろうと勝手に判断し、私も嬉しくなった。高校生にもなって、いちいちプレゼントをもらった感想なんて言わないよね。いいのいいの。

 

相手の気持ちを考えられる余裕ができると、少し笑顔を取り戻せる気がした。