satoimo's diary

人生も折り返し地点を過ぎた。自分を大切にするためには...

人の振り見て我が振り直せ

同法人のデイサービス利用者さん3名、立て続けにコロナ陽性との連絡。

 

今まで奇跡的にコロナ陽性者ゼロであったため、現場は騒然となっていた。上の者は秘密裏に事を収めようとしている言動もあり、他部署である私は遠巻きに眺めていた。

 

デイサービスにおけるコロナ発生時の対応は、ご家族や関係部署へ速やかに文書で知らせ、保健所へ一報、保健所より濃厚接触者の特定があり、職員のPCR検査期間は事業所休止、結果次第で再開するが、再開時に利用者さんの抗原検査、濃厚接触者となった利用者さんは職員送迎によりPCR検査実施と、ほぼマニュアル通りに進んでいく。

 

その文書も施設により様々で、お詫びの姿勢でお知らせくださることろも多いが、同法人は、何ともお役所的な、「報告はするけど、陽性者出たのだから休むのは当たり前でしょ」というニュアンス。何とも不親切。

 

在宅ケアマネは、デイサービスが休止の間の利用者さんの生活を支援する。デイサービスがなければ食事も入浴もできず、家族も仕事で1人では過ごせないという方も多い。突然、ルーティンが崩れると、混乱してしまう。利用者さん、家族にもかなりの迷惑をかけることとなる。仕方がないことではあるが、やはり文面の言葉遣い1つで、こちらの印象も変わるというもの。

 

幸い職員は陰性。

デイサービス再開の日、到着した利用者さん全員に、入口で看護師が抗原検査を行う。検査後、控室にお連れする際の介護スタッフ女性の言葉が気にかかった。

 

「誰が陽性だったとか、そんなことはいいの。そんなことは聞かないの。ねぇ。いいのよ、聞かないの。」

 

言葉尻は優しく、穏やかに話されていたが、違和感を覚えた。

 

そりゃ、皆さん気になるでしょう。誰だったのか。もちろん、誰だったのか公表する必要はないし、公表してはならない。正直、聞かないで忖度してほしい。

 

でも、その言い方は失礼でしょう。まるで、子供に言い聞かせるように、否定される。誰なの?と尋ねられた利用者さんの気持ちに寄り添い、不安感を受け止めたうえで、ご理解いただくという流れがプロというものではないかしら。利用者さんは子供ではないし、お客様である。

 

その後も、子供に語り掛けるようなその介護スタッフ女性の声が聞こえてきた。もちろん、悪気があってのことではないだろう。親しみを込めて優しく接しておられるのだろう。それが嬉しいと感じる利用者さんもいるだろう。

 

私は、自分の母親にそのような声掛けをされたら不快に思うだろうけれど。

 

コロナ対応に忙しくされる中、こんな批判的な気持ちを抱く自分にも嫌気がさす。何かを人を否定することで、私は自分を肯定しようとしているのか。何とも未熟な自分を反省する。私こそ、失礼な言動をしているかもしれない、だからこそ、女性の言動が気にかかるのかも。

 

人の振り見て我が振り直せ。