久しぶりのデジタルパーマ。ご夫婦で経営されているその美容院(今風に言うとサロンだろうか)は、他のお客さんと重なることなく、いつもほぼ貸し切り状態である。
入店から約2.5時間後、ドライヤーが終わると
「右側だけ、全然かかってないっすね。なぜだろう?かけ直しです。また次回来られます?今日はあなただけなので、もう1回させてもらっても時間大丈夫っすか?」
そのまま2回目のパーマをかけてもらうことになった。幸い(お店側にしては2回分の時間をかけて1回分の料金しか発生しないので申しわけないが)その日の予約は私だけだったようで、また2.5時間の行程を座って過ごすのか・・と少し憂鬱にもなったが、2回来店することを思えば、今日1日で済むのでありがたい。かけなおしをしてくれるのにも驚いたが、そうなんだ。
結果、薬を強めにし、細めのロッドで巻いてくださるが、美容師さんの想定には及ばず右側だけストレート感が残ってしまった。人の髪って難しい。
6時間弱、美容院を貸し切りにしてしまったが、アシスタントの奥様から、占いカフェやパワーストーン、コロナ感染時の状況など、たっぷりお話を聞かせていただいた。普段の生活では触れることのないジャンルのお話も多く、これこそ気分転換につながることなのだろうと思う。
美容院で会話をするか、しないか、したいか、したくないかのアンケート記事がネットに上がっていた。家にじっとしていては、誰にも会わないし、自分の範囲でのネット検索では志向の偏りもあるだろうし、自分のテリトリーから抜け出せない。
対面の機会は極端に減ってしまったが、パーマ2回分の美容院での時間は、凝り固まった頭をほぐしてくれる充実した時間となった。