satoimo's diary

人生も折り返し地点を過ぎた。自分を大切にするためには...

大学休学したいんだけど。

君がこちらも予想だにしていなかったことを言い出した時、母はそのことについて調べることから始まる。

 

大学生になり、18歳で成人。もう、そのようなことはないだろうと思っていたのだが。。

 

1年間大学を休学してお金をためて、古着を販売したい。

 

親の許可が必要な年ではない。しいていえば、大学やマンションの保証人は私ではあるが、決定権は君にあると考えている。今までも君がしたいことは応援してきたし、母の静止を聴くような君ではないことも分かっている(私もそうだから)。しかし、やはり君のことが心配だ。失敗も勉強だろうし、自分も数えきれないほど失敗をして今があるが、君のこととなるとまた別なのだ。

 

40代後半の私からすると、休学とは良くないイメージ。今でさえ、サークルのバンドや深夜帯のバイトに没頭し、単位も十分に取得できていない現状がある(あえて口出しはしないよう努めている)。ストレートに卒業して就職するのがベストという考えだが、頭ごなしに否定したくはない。君なりにきっと何か考えはあるはず。未知のことを一から調べてインプットする作業はなかなかしんどいが、休学とはどういうことかを調べてみた。

 

そういえば、高校生の頃から起業したいとは言っていたっけ。君の頭の中ではビジョンがあるのかもしれないが、それを言葉にして伝えてくれないと、母の理解は追い付かない。第一、休学してまですることなの?なぜ、今?いつまでにいくら貯めて、どういうルートで仕入れて販売するの?そこに需要はあるのか?休学したら、保険とか、奨学金は?その間の生活費はどう考えている?家賃や光熱費、食費に医療費、収入と支出、生きるために毎月いくらかかるか分かっているのかい?

 

休学について検索すると、メリットの方が大きいようだった。

 

1年間という期間限定で、友人との共同作業になるらしいが、君なりに貯金額ややるべきことはぼんやりとだがあるようだし。大学の専門分野よりも、今は古着の販売の方に興味があるという中で、また1年過ごしてもきっと単位取得にはつながらないだろうし。ならば、区切りをつけて休学して、思う存分、自分のしたいことに挑戦すればよい。休学とはいえ、まだ大学に籍はあり、もし上手くゆかなくとも、大学生活に戻り卒業することはできる。やる気のないまま、だらだらと学生生活を続けるより、勝算は不明でも自分で決めた方向に進んでみるとよい。社会人になってから起業するよりリスクは少ないことも分かった。なにより、君がしたい!!ということを全力で応援するのが私の生き甲斐なのかもしれない。

 

それが、母の出した結論だ。

 

君にはいつも教えられることばかりだ。自分の硬い石頭をまた思い知らされた。君のおかげで、今を生きることができる。そして、代わり映えのない勤続19年の職場でも、自分を見失わずにいられる気がする。君が楽しそうにしているのが一番嬉しい。ある意味、君は私のライバルでもある。ヒス構文と揶揄されても、君に負けないよう私も自分の人生を紡いでいきたい。そうだな、いつか何かで起業してみるのも悪くないかもね。