固いパンが食べたい!
近場のパン屋さんは、ほぼ制覇した。あまり、ハード系のパンは並んでいない。需要がないのかもしれない。
ネット検索により、繁華街に昨年オープンしたハード系パンが揃うパン屋さんを見つけた。
ルート検索で向かったそのパン屋さんは、軒先に店名だけ記した小さな看板があるのみ。ぱっと見パン屋さんとは分からない。
店前のベンチに腰掛けて、読書をしている女性が目に入る。
その店は、11時開店、売り切れ次第閉店らしい。
パン屋さんよね?と半信半疑で扉を開くと男性客が1人。カウンターの中にいる店員さんに会釈して入店した。
コロナ禍でのパン販売は、なかなか難しいかもしれない。焼きたては袋に入れることが出来ないので、そのまま並べられている。やはり、気になる。
一番固いパンを尋ねて、男性客の後に購入した。
支払いを終えると、女性客が扉を開く。
ん?
もしかして、入店人数に制限があるのか?
しかし、店の外の店名の看板以外、貼り紙もなく、何の情報もない。
電子マネーなど使用可能などの告知もなく、現金で購入した。店内には、パンとパン名、値段があるのみ。
一見さんお断り的な?店なのか?
ルールが全く分からない。
レーズンたっぷりのパンをかじりながら、再度パン屋さんを検索すると、コロナ感染対策のため、入店は2組に制限しています。とある。昨年の情報だった。
果たして、今はどうなのか?
何も知らずに来店し、売り切れる前に買いたい一心で、配慮にかけていたのではないかと自分が恥ずかしくなる。もしかして、あの読書していた女性は、入店待ちをされていたのか?なんだか、スマートじゃない振る舞いをしてしまったことを反省する。
いつもそうだ。
何も急ぐ必要はないのに、早くしなければと焦燥感にかられる。ゆっくりと時を楽しめない。私の良くないところ。
ゆっくりで良いのに。
心に余裕があれば、もっと周りに気を配って、自分も心地よく過ごせるだろうに。
意識してゆっくりと動くようにしよう。充実した時を過ごしたいから。