satoimo's diary

人生も折り返し地点を過ぎた。自分を大切にするためには...

高齢者等複合施設

高齢夫婦二人世帯

医者である一人息子さんの支援もままならず

奥様だけ施設入所の話が上がっていた

家庭の事情も各々で

これと言った正解はない

 

今までお二人で自立されていたため

初めて長男さんへ連絡を取り

意向を確認する

 

ご主人同様

自宅近くの施設を希望

仕事柄多忙なため

数か所紹介いただければ見学に行きたいとのこと

ご夫婦に聞いてイメージしていた

長男さん像とは全く異なり

丁寧に穏やかにお話ししてくださった

 

仲介業者という手もあるが

とりあえずネットで情報収集すると

同じ町の高齢者等複合施設の中にある

サービス付き高齢者向け住宅にヒットした

ホームページからは木のぬくもりを感じ雰囲気も良い

 

すぐさま電話をかけ

担当の方の感じがよさそうだったので

そのまま見学に伺った

 

高齢者等複合施設のビルの中には

保育所、障害者訓練施設、就労支援のカフェ・キッチン、学生専用アパート、グループホーム訪問看護訪問介護、デイサービス

そしてサービス付き高齢者向け住宅

盛りだくさんだった

 

百聞は一見に如かず

木のぬくもりを感じ建物内も機能的で

手すりも要所に設置され

モダンでお洒落な建物だった

 

当然ではあるが

住宅部分の階は皆部屋で過ごしており

人気がなく

交流スペースもカラフルな椅子が並べられポップな感じではあるが

どこか寂しい雰囲気だった

とりあえずパンフレットをいただき

各階を見学させていただき

利用料や待機数などを確認

 

あとはこれらの情報提供後

ご本人、ご家族に見学に来ていただき

決めるのはご本人だ

 

担当者の方は話好きなようで

とある福祉用具事業者から転職し

精神科病院が母体のこの複合施設の管理者に就任

地域を丸ごと受け入れられるように

子供達から障害者、高齢者の施設を複合して経営しているが

なかなかまとまりがつかず

同じ方向に向かえないなど

エントランスを出るまで話してくださった

 

福祉は営利目的ではないのかもしれないが

私たちは

そこからお給料をいただいているわけで

ボランティアではない

利用者さんなのかお客さんなのかは

意見の分かれるところではあるが

仕事として携わらせていただいているのは確か

 

特別養護老人ホームの居宅介護支援事業所という

漢字が多い部署に配属されているのだが

法人としては「待ち」の姿勢が強いように感じる

こちらから地域に働きかけたり

新しい取り組みをしようものなら危険人物扱い

今までと同じことを続けていくことが尊ばれ

異質な者は省かれていく

 

見学させていただいた担当の方の話を聞きながら

地域丸ごとの取り組みにワクワク感を覚え

また襟を正さないといけないな

なんて

同じ色に染まりそうになっている自分に

喝を入れたのだった

 

同じくネットでヒットした施設を見学予定

事務所に座っていても

前には進まない

PCの画面を見ていても

その全容はつかめない

 

時には初動が早すぎて失敗することも多いが

ああでもない こうでもないと言っているより

実際に動いて確かめるほうが

私の性に合っているのだろう

 

さぁ

また来週も定時に帰るぞ